聞いてないヨー!―散々無茶振りをされてきてわかった自分の性格―Ⅳ(おしまい)
ドイツ文学の次に、量的に多く読んだのはロシア文学かも知れなません。
特にドストエフスキーは、後に個人全集を購入するほど傾倒しました。
ドストエフスキーは10代の少年が読みこなすにはいささか難解な作品が多く、四苦八苦しながら読んだことを覚えています。
1章読み終わるたびに「フゥーッ」と休憩を取りながら読み進めていました。
あんな情熱がいったいどこから来たのか、今となっては思い出すことすらままなりません。
彼の作品は「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」などが有名ですが、私は「白痴」や「死の家の記録」といった作品が印象に残っています。
「白痴」の主人公ムイシュキン公爵は、それまでに出会ったことのないタイプの、心に刻まれる極めて印象的な主人公として記憶に残っています。
それから、当時比較的人気が高かったのはフランス文学だったと思います。
フランスにも特徴のある作家が多くいました。
特にフランスの詩人は魅力的でした。
古い方の作品ではスタンダールの「赤と黒」が印象に残っています。
主人公であるジュリアン・ソレルという美青年の名前は、今でもはっきりと覚えています。
新しいところではロジェ・マルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」が記憶に残る作品です。
この大作は私が読んだ小説の中で一番の長編でした。
確か5冊で1組になっており、箱に入って販売されていました。
文学はこの花のように匂い立ちます。
つづく
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