Mybestpro Members

海江田博士プロは鹿児島読売テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

我が文学少年時代―懐かしき思い出・・かくも繊細だったあの頃―Ⅲ

海江田博士

海江田博士

テーマ:自分を振り返る

それぞれの国に多くの文学作品がある中、どの国の文学もいろいろと読み漁ったのですが、振り返ってみると私はドイツ文学が好きで、多くの作品を読みました。
他にも、ロシア文学、フランス文学などはまあまあ読んだ方だと思いますが、何故かイギリス文学やアメリカ文学などはあまり読んでいません。

中学から私立に進んで、学業がうまくいかず、こっぴどく挫折を味わっていた私はちょうどその時期にヘルマン・ヘッセと出会ったのです。
ヘッセの「車輪の下」という小説は、やはり私立の名門校に入った田舎の優等生が手ひどく挫折し、精神にまで変調をきたす、という内容でした。
その頃の自分の境遇に重ね合わせて、貪るように読んだのを覚えています。
「車輪の下」は、何回か、繰り返し読みましたが、最初読んだときは、読み終わった後しばらく頭がボォーッとしていたことを思い出します。

ヘッセは20世紀半ばまでを代表するドイツの作家で、文学的評価はそれほど高くはないようです。
そんなこととは関係なく、青少年の苦悩を描いた彼のいくつかの作品が、あのときの私の心境にぴったりときたのだろうと思います。。

また、印象的に覚えているのはトーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」という短編作品です。
トーマス・マンは、ルキノ・ビスコンティ―監督の映画「ベニスに死す」の原作者で、現代ドイツを代表する作家の一人でもあります。

「トニオ・クレーゲル」は、作家になった主人公が、文学など無縁に市井の中で生きているかつての初恋の人を遠くから見つめる、といった内容です。
作家の中にある芸術的なものの持つ精神性と、そんなものとは関係なく普通に営まれる市民生活との相克といった彼の永遠のテーマを描いている作品でした。



つづく

【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

海江田博士プロは鹿児島読売テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

有効な経営革新支援でより強い経営を目指すプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ鹿児島
  3. 鹿児島のビジネス
  4. 鹿児島の税務会計・財務
  5. 海江田博士
  6. コラム一覧
  7. 我が文学少年時代―懐かしき思い出・・かくも繊細だったあの頃―Ⅲ

海江田博士プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼