『選ばれる税理士ファッションとは?』―ダサきゃおしまい!スタイリストからのきついメッセージ―Ⅲ(
さて、私もさかのぼること約40年前、大学に入ってしばらくした頃このタイプのブルゾンを買いました。
その頃はふところも寂しかったので、バラクータ社のものは買えず、確か国産のものを購入した覚えがあります。
最初に買ったのはベージュがかったオフホワイトで、なんにでも合わせやすい色でした。
ところで、こいつには少し苦い思い出があるのです。
ようやく手に入れたG9タイプのブルゾンを羽織って、そのとき私は上機嫌でした。
両ポケットに手を突っ込んで、鼻歌まじりにアパートの階段を駆け上がろうとした時のことです。
どういうわけか、最初の1段目で激しくけつまづいた私は、もんどりうって前に倒れそうになったのです。
まだ、若かったからでしょう。
とっさに手をついて、なんとか怪我は免れました。
ところが、体勢を立て直して、ホッと我に帰ったときとんでもない事態に気が付いたのです。
ポケットから手を出すとき一瞬強く布を引っ張ったのでしょう。
右のポケットの上部から上30センチくらいブルゾンの前身頃がパックリと裂けていたのです。
「たはーっ!」買ったばっかりのお気に入りのブルゾンが、大きく破れてしまってがっくり。
で、失意の中、そのとき付き合っていた彼女に「あのう、すまないんだけど・・・これ、縫ってくんない?」と頼みに行ったのです。
「どうしたの?」と最初驚いていた彼女も、ポケットに手を突っ込んだまま階段でけつまづいた話を聞くと「ばっかじゃないの!」と見る見る不機嫌になりました。
とはいえ、それでもなんとか繕ってくれたのです。
学生時代のアホなほろ苦い思い出であります。
高倉健さんは私と違ってカッコイイ!!・・・当たり前か・・・・
つづく