常識破りの功罪Ⅰ
それから、こういったことが繰り返し起きる際の大きな特徴の一つに、引っかかる社長さんは同じような手口に何回も引っかかるということがあります。
普通は、1回痛い目に逢えばそれで懲りると思うのですが、やはり同じような甘い言葉や巧みな誘いに2回、3回と引っかかったりするのです。
もちろんこれは、引っかかる社長さんが悪いといえば悪いと思います。
それに尽きると言ってしまえばそこまでの話なのですが、それ以上にこういうターゲットを見つける相手の嗅覚が非常に鋭い、ということがあるのです。
彼らは、断るのが下手な人、もともと断れない人、ついつい引き受けちゃう人、面倒見が良すぎる親分肌の人といったタイプを見抜く力、探しだす嗅覚が非常に鋭いのです。
この鋭い嗅覚で、落としやすそうなターゲットを探し出すと、ありとあらゆる手段を使ってアプローチしてきます。
こういった連中は、そうやって一旦狙いを定めると、なかなかしぶといのがその際立った特長でもあります。
そして、その波状攻撃に根負けして、人の良い社長さんはつい貸してはいけないお金を貸したり保証人を引き受けたりしてしまうのです。
つづく