常識破りの功罪Ⅲ
しかしながら私は、無理な借金を申し込まれ、お金を貸した結果、この3つのセリフが実行されたところを見たことがありません。
そもそもこのセリフは次のように読み替えることができるのです。
・決して迷惑はかけません・・・たぶん迷惑をかけることになります。
・間違いなく返します・・・・おそらく返すことはできません。
・最後は必ず私が責任を取ります・・・私が責任を取れる訳がありません。
と、すべて読み変えそれが正しいと思った方がよっぽどいいと思います。
ただ厄介なのは、その時点では相手も必死なので、これらの芝居がかったセリフといえども実に真に迫っている、ということなのです。
おそらく、これらのセリフを吐く瞬間心の中では、本当に返すつもりだし迷惑はかけない、と思い込んでいるに違いありません。
ただ、高い確立において、これらの言葉が実行されることはまずないのです。
冷静に考えればわかることだろうと思います。
こんな大仰なセリフが出てくるということ自体、相当に追い詰められ余裕がなくなっている証拠なのです。
こんな状況から、ここまでの事態を招いた当事者が、この状況を逆転させるのは難しいと言わざるを得ません。
余裕がないから、なおさらうまくいかない可能性はより高くなる訳です。
以上のような理由によって、どんなに懇願されようとも、こういった類の借金の申し込みについては、経営者としては断固断るべきなのです。
つづく
【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。