こういうことができる立場になった俺!―経営者像の違いは企業のあり方を決定するのか―Ⅱ
人には様々な能力や特徴、得意分野があって「お勉強ができる。」というのはその中のかなり限られた1部分に過ぎない、
という、至極当たり前の事実は、進学校みたいなところへ行ってしまうと、その中にどっぷりといる人間には非常にわかり辛くなるようです。
そこでは、先生も生徒も「勉強ができることこそが1番の価値である。」としないことには話が始まらないのです。
その他の才能に
「あいつのああいうところも、勉強とは違ってまた素晴らしい。」
などと、寝ぼけたことを言っていては他校との競争に敗れてしまうからです。
こうして閉ざされた閉鎖空間の中では「お勉強ができることこそが一番の価値」という価値観によって、環境整備がなされます。
「成績至上主義」というものが純粋培養されていくのです。
とはいえ、この「お勉強ができる。」という得意技は、世の中においてかなり長いあいだ相当効き目が強く、潰しの効く有効な武器であったことは事実です。
今でもその点は基本的にはそう変わりがないだろうとも思います。
しかしながら、多様化する現代社会にあって、その相対的な地位はかなり後退したように見えます。
民間企業などは、単に成績や大学名などだけで採用することはしなくなっています。
ペーパーテストの点数が高ければそれだけでよし、という訳にはいかなくなっているのです。
企業の置かれている現状では、それ以上のものが求められています。
また芸能界などでは、今や「お馬鹿キャラ」がひとつの売物として成立する時代でもあります。
全体としてももはや「勉強ができる」というだけでそれほど威張ってられる時代ではなくなってきているのです。
つづく
事務所の駐車場から見る夕陽。結構壮大です。
【お知らせ】
海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。