能力とリーダーシップ―経営者の資質のあり方について考えてみる―Ⅵ(おしまい)
前々から薄々感じていたことではありますが、
「お勉強ができること、もっと狭く言えばテストの点数がよかった」
ということと、リーダーシップが取れるということとは別のことである、ということです。
つまり、頭がよくて勉強ができた、テストの点数がよかった、というのは、数あるビジネス上の一つの能力、もっといえばただの「特徴」であって、すべてをカバーする資質ではない、ということなのです。
こんなことは、分かっている人にとっては至極当たり前の事実で「今さら何だよ!」というほどのことでしょうが、私はここの理解にひどく時間がかかったのです。
何故、こんな単純な事実を理解するのにこんなに時間がかかったのか、考えてみました。
ひとつは、
「かつて進学校に進みながら落ちこぼれてしまった。」
という劣等感のなせる技なんだろうな、ということなのです。
遥か昔(50年くらい)の話であるが、私は当時通っていた小学校からただ一人、全国的にも名前が広まっていた県内のある進学校に進みました。
考えてみれば、大学入試まで含んで生涯私がチャレンジした最も難しい入学試験だったかもしれません。
倍率の高い難関の入試をパスして意気揚々とその中学校へ通ったまだほんの少年時代の自分のことを、50年経った今でも鮮明に思い出します。
この誇らしい日々を手に入れたにもかかわらず、その後私は大きく躓いてしまったのです。
どういう訳か、勉強が全然手につかず、成績が全く振るわなかったのです。
つづく
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海江田事務所は不便な立地(かなり田舎なもので・・)
にもかかわらず(むしろそのために)極めて眺望の良い
研究施設みたいなオフィスです。
とても感じの良い女性スタッフ(?)が淹れたてのコーヒーで
おもてなしいたします。
是非、一度遊びに来てください。
税務に限らず、経営全般のごご相談に応じます。
5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
皆様のお役立てることを心掛けています。