常識破りの功罪Ⅳ(おしまい)
まあ、私のプライベートなことなどどうでもいいのです。
繰り返しになりますが、仕事はあくまでもクールであるべきだ、と思います。
できれば、他の若手経営者もそういうマインドであって欲しいのです。
さて、そういう中で義理人情派から見たとき、仕事の中で最もクールに見える代表格が「マーケティング」なのではないか、と思っています。
マーケティングというのは、客観的に自らの事業を分析診断し、市場に受け入れられるためにどのような手を打っていくべきかを冷静に判断するための考え方、方法論だからです。
ここには、義理も人情もありません。
あるのは、システマチックな科学的分析と、有効な手を打てるかという判断力と、それを実践する実行力だけになります。
こういう考え方や方法論に馴染まない人が一定程度いることは理解できます。
それまで、彼らが築いてきた価値観とマーケティング的アプローチはあまりに異なるからです。
しかし、これまで田舎のビジネスは、あまりに義理人情的なものに引っ張られ過ぎていたのではないか、と私は考えています。
別に目の敵にする訳ではありませんが、会社内部のことにしろ外に向かっての話にしろ、そんな価値観で現代のビジネス世界はもはや御しきれるものでないことは確かです。
若手経営者達を見ていて、今後如何にクールにビジネスを組み立てられるのかが、彼らの事業の浮沈を握っているように思います。
そのためには私はいくらでも応援を惜しまないつもりです。
マーケティングについてわかりやすく書いた私の著書です。
おしまい