義理人情の世界と現代経営―ウエットなしがらみをいかに断ち切るかは大きな課題―Ⅲ
私のクライアントさんには、地元で長く事業を続けてこられた会社がたくさんあります。
ところが、これまでのやり方を続けていても業績がパッとせず、低迷している企業が多くなっているのです。
倒産にまで至るケースは少ないのですが、将来性が見いだせず廃業される企業が多くなっています。
廃業というのは、事業が一つ消滅してしまうというだけではなく、雇用もなくなれば、地元の賑わいや利便性も消えてしまうことになります。
つまり、地域経済全体がしぼんでしまう大きな原因になっているのです。
この事態を避けるための、何かこれといった良い処方箋はないものでしょうか。
そこで業績回復への道筋を基本の基に帰って考えてみました。
地元経済に対して、責任ある立場の経営者である社長は、業績回復の基本としてこれだけはやってみようよ、という道筋を考えてみたのです。
それは次のようなプロセスになるのではないでしょうか。
「業績回復に向かって何か新しい打ち手を実行していくことを」
1、社長が自分で決めると決める。
2、やるべきことのアイディアを捻り出す。
3、どうやったらできるかを考える。
4、事前の研究、準備を進める。
5、予算を決める。
6、実行してみる。
7、改善点を見つける。
8、改善してみる。
9、更に実行を続ける。
ざっとこんな感じかと思います。
一つ一つの項目を詳しく検証していきたいと思います。
つづく