常識破りの功罪Ⅱ
しかしながら、私は断言したいのです。
「悪いこと」に対する風向きはやがて確実に変わります。
世間が「悪い子」に追いついてくるのです。
そうなれば誰も文句を言わなくなります。
それまでの我慢ですが、なかなかつらいことに違いはありません。
後継者として、地方の中小企業を支えるというのは今の日本にとって極めて重要なポジションといえるでしょう。
そんな立場にありながら、新しいことにチャレンジしようとすると「悪い子」の烙印を押される、というのはなんとも皮肉な話ではありませんか。
ここまでに「悪い子」とか「悪さ」とか「悪いこと」とか、「悪」という言葉を散々使ってきました。
言うまでもなく「悪」という言葉に対しては、通常ネガティブな印象しか人は抱かないものです。
蛇足とは思いますが、「悪」について説明すれば以下のようになります。
「悪い子」とは、
「これまでの商慣習や考え方にとらわれず、新しい手法や切り口にチャレンジする、あえて言えば親に逆らう後継者」
のことをいいます。
ここで使った「悪さ」や「悪いこと」というのは、いうまでもありませんが、その「悪い子」がチャレンジする新しい切り口の新しい取り組みのことを指します。
先述したように、細かいことは抜きにして言います。
極めてシンプルに申し上げるが、
「後継者よ、悪い子たれ!でなければ、日本の中小企業の未来はない。」
と。
おしまい