常識破りの功罪Ⅲ
さて、「2:6:2の原則」の中で一番多いのが次の経営者です。
それは
「昔からのやり方を変えたくはないが、他人が成功した安全な方法だったらマネしてもいい。本当は新しいことにチャレンジするのはよくわからないし、失敗したときが怖い。まあ、これまでの延長でなんとかやって行ければいいのだが。」
といった態度の経営者です。
2:6:2の原則の真ん中、6割にあたる人たちです。
つまり、厳しい現実は認識し、このままじゃまずい、と思っているにもかかわらず新しいことへのチャレンジには腰が重い、決断しない、行動しない、といった人たちです。
実際にはこのタイプの経営者が一番数は多い、といえましょう。
最後は、新しいことへのチャレンジの必要性を認識し、自らの事業についてなにかしら創意工夫しトライアルを繰り返す経営者です。
このタイプの経営者はこれまでのやり方が通用しないことに対して覚悟ができています。
とはいえ、そういったトライアルを軽々とこなしている訳ではありません。
彼らにも大小さまざまな壁はあります。
彼らは、先代からの教え、これまでのやり方に対する未練、未知への恐れ、リスクに対する責任感等々様々な壁があるにもかかわらず、次の一手を打っていきます。
そうしなければ生き残れないことを自覚しているからです。
2:6:2の原則で言えば、このタイプが全体の2割。
いやもっと少ないかも知れません。
少なくとも経営者と呼ばれる人たちは、いい意味でこの「2:6:2の原則」をぶち壊して、新しいタイプのビジネスにチャレンジしていってほしいと思います。
おしまい