義理人情の世界と現代経営―ウエットなしがらみをいかに断ち切るかは大きな課題―Ⅲ
組織の中ということだけではなく、経営者にも2:6:2の原則は当てはまると書きました。
そういう視点で見ていると、社長には次の3つのタイプがあります。
まず、先述した
黙っていても能動的に動く人間が2。
命令され指示されれば動く人間が6。
自らほとんど動こうとしない人間が2。
といった前提があるにもかかわらず
「新しいことにチャレンジするのはごめんこうむる。そんなことはしたくない。」
と考えている経営者です。
言うまでもなく、2割いるといわれる「自らほとんど動こうとしない人間」ということになります。
まさか、そんな経営者がいるはずがない!と思われるかも知れませんが、これは意外に多いのです。
彼らはそういったことを、口に出してはっきりという訳ではありません。
しかしながら
「黙っていても昔は儲かった。客は向こうからやってきた。もちろん今はそうではない。だとしてもそれは仕方のないことだ、わざわざ営業をしてまで顧客を獲得するのは面倒くさい。」
と、心の中では思っています。
そして、そんな経営者は結構多い(2割)のです。
つづく