ASKAに処方「アンナカ」とは
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医薬品として劇薬指定。しかし、医師の処方箋があれば入手可能
人気歌手ASKAさんの逮捕。日本中に衝撃が走りました。この報道で、最近よく聞く薬物が「安息香酸(あんそくこうさん)ナトリウムカフェイン」。「アンナカ」とも言われている薬物です。
医薬品としては劇薬指定をされているもので、その歴史は非常に古いです。現在では使用されることが少なく、特に単独で使用されることはほとんどなくなっています。しかし、医師の処方箋があれば、処方薬として入手は可能です。
アンナカの作用・効能と副作用
アンナカは、頭痛薬の鎮痛効果を補助したり、脳の神経に興奮的に作用して疲労感や眠気をとったり、頭の重い感じをスッキリとさせたりします。効能としては、「眠気・倦怠感・血管拡張及び脳圧亢進性頭痛」があります。
アンナカは、医薬品としての用法をきちんと守って服用すれば、決して危険な薬ではありません。少量での使用であれば問題ない薬ですが、大量に使用すれば当然、副作用も現れます。おもな副作用としては「手の震え・動悸・不眠・吐き気・瞳孔散大・頻脈・不整脈」などです。
どんな医薬品も使い方を間違えると大きな事故につながる
どんな医薬品にも共通して言えることですが、本来の目的以外で使用することは大変危険です。化学薬品は、使用する量や用法などによって、薬にもなりますが毒にもなります。本来は頭痛などの緩和に使用されることが多いアンナカを、覚せい剤の代替のように使用することは大きな間違いです。また、そのような薬を処方した医師の倫理観にも問題があると思います。
アンナカは古くは覚せい剤に混ぜられたりすることもあったようですので、今回の報道を通じて誤った使用法が広がるのではないかといった懸念はありますが、裏返すと、医薬品の適正使用を呼びかけるには良い機会かもしれません。今回の事件をきっかけに、改めて医薬品の適正使用の大切さを痛感しました。普段何気なく服用している薬も、使い方を間違えると大きな事故につながるということを認識しておきましょう。
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