クールビズで注意 身だしなみマナー
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クールビズスタイルは、顧客に失礼がないかを判断基準に
地球温暖化対策の一環として、室内温度を28度に設定しても快適な服装を提唱するクールビズ。今年で10年目を迎えます。環境省によると、その認知率は90%とのこと。多くのビジネスマンが、これからの季節の服装にクールビズを意識することは間違いありません。
涼しく過ごすためのクールビズスタイル。通常のビジネススーツであれば上着、パンツ、シャツ、ネクタイと基本アイテムは決まっています。しかし、クールビズでは「ドレスコードの基準をどこまで緩めて良いのかわからない」という声をよく耳にします。大切なことは「ビジネスシーンで通用するかどうか」です。判断方法のひとつとして、顧客を訪問する場面を想像してみてください。最初に「こんな恰好で申し訳ありません」とお詫びをしなくてはいけないスタイルであれば、それは避けるべきです。ビジネスパーソンにとって、見た目は「ビジネスツール」。商談をマイナスからスタートさせる服装ではいけません。
クールビズ、3つのスタイルと注意点
この10年で一般化したと思われるクールビズスタイルは3パターンです。
(1)シャツ+パンツ
・ノーネクタイの場合、シャツは台襟がしっかりとしたものを選ぶ。
・シャツのシルエットが目立つので、スリムなものを選ぶ。
・下着を着る場合は、外から見えないようV首、ノースリーブを選ぶ。
・靴は、ひも靴かローファーを選ぶ。
(2)シャツ+パンツ+ジャケット(ジャケットとパンツは別)
・シャツと靴は(1)を参考に。
・パンツはノータックかワンタックのスリムタイプを選ぶ。
・センタープレス(折り目)があるパンツを選ぶ。
(3)シャツ+スーツ
・普段のスーツからネクタイを外すだけにならないよう、シャツは(1)を参考に、パンツは(2)を参考に選ぶ。
・ワンランク上のクールビズスタイルとして、素材と色で工夫する。スーツの素材には、コットン、リネン(麻)混紡、シルク混紡を選び、シャリ感やツヤ感を出す。ベージュや明るいブルー系のスーツに白シャツのカラーコーディネートで涼感を出す。
・靴は、ひも靴のみ。
環境や立場に応じたスタイルで。身だしなみの範囲を逸脱しない
職種や業種が多様化する現代、クールビズスタイルの範囲は会社によってさまざまです。それだけに「右へ倣え」のクールビズではなく、自分を取り巻く環境や立場での判断が重要です。
涼しく過ごすことを追求するあまり、場違いなスタイルになってはいけません。ビジネスシーンにおける「身だしなみ」の範囲を逸脱しないよう気を付けて、上手に取り入れましょう。
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