他人へのねたみを克服するには?
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まず「本当は幸せになりたいんだ」という自分を取り戻す
人はなぜ、他人をねたんでしまうのでしょうか?一般に、失敗した人や不幸そうな人をねたむことはありません。ねたみを持つのは、自分から見て「成功している人」あるいは「幸せに見える人」に対してです。自分も成功したい、幸せになりたい。けれども、現実はそうではない。そんなときに「自分は不幸だから、せめて成功して幸せに暮らしている人が転落して、自分と同じ境遇になってくれれば気持ちが慰められるのに…」と思うことがあります。それが、ねたみです。
これは人として最低と思われるに近い心境かもしれません。まわりの人の不幸を願い、不幸の拡大生産を望む心を抱いていては、決して成功や幸せは訪れません。他人をねたむようになると、その心に流された日々を送るようになり、「自分が幸せになるなんて無理だ」と思ったり、「自分が幸せになるために本当はどうすべきか」ということが考えられなくなったりします。まず、我を取り戻さなくてはなりません。「本当は幸せになりたいんだ」という自分を取り戻すのです。
ねたむ人は他人の価値やすばらしさを理解している
実は他人をねたんでしまう人は、他人の価値やすばらしさを理解しています。その人が自分の関心のある分野で理想を実現していることを知っています。だから、ねたんでしまうのです。先日の週刊少年ジャンプ(集英社)の人気マンガ「黒子のバスケ」を巡る脅迫事件に見られるように、ねたみによる犯行を続けても、その人が安らかな気持ちになることはありません。むしろ、報道機関に送り付けられた脅迫文に「もし人生をやり直せるのなら、ジャンプに連載するマンガ家になりたい」と書かれていたように、あきらめずにその道を目指すべきだったのではないかと思うのです。ときにはあきらめることも大事ですが、あきらめる前にその理想を実現している人から「なぜ理想を実現できているのか」を学び、自分として納得できるまでやり抜くことこそ人生においては必要でしょう。
理想を実現している人を「祝福する心」を持つことが大切
ねたむ対象には、自分の理想像があります。だから、本当はその理想像に近づきたいはずです。しかし、ねたんでしまうと、潜在意識下で「私はそんな理想は実現したくない」と言い聞かせることになります。その結果、ますますその理想から遠ざかるように行動してしまうのです。自分がその理想に近づきたいのであれば、理想を実現している人を「祝福する心」を持つことです。「すばらしい」「おめでとう」といった祝福の心を持つことでねたみの心を克服し、安らかな気持ちを取り戻すことが大切なのです。
“心の医療”のプロ
泉和秀さん(いずみハートクリニック)
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