死に至ることもあるノロウイルスの予防策
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脱水症状や肺炎などを起こして死に至るノロウイルス
毎年、冬になると感染性胃腸炎にかかる人が増加します。特にノロウイルスは感染力が強く、宴会や飲食店での食中毒、介護施設や医療機関での集団感染に注意しなければいけません。
ムカつきや嘔吐で発症し、やがて発熱と水様下痢が始まります。通常2~3日で症状は自然に治まりますが、小さい子どもや高齢者は高度の脱水症状や肺炎などを起こして死に至ることもありますので、油断はできません。小さい子どもや高齢者、免疫力の落ちた人は、ノロウイルスを検出する検査を健康保険で受けましょう。
徹底した手洗い、吐物や便で汚染した場所の清掃と消毒が重要
患者の吐物や便中のウイルスが、食べ物や食器に付着し、それを他の人が口に入れることで感染します。したがって、感染予防には徹底した手洗いと、吐物や便で汚染した場所の清掃と消毒が重要です。
ウイルスは乾燥すると空気中に飛散するといわれており、清掃に使ったペーパータオルなどはビニール袋に入れ、しっかりと縛ってから捨ててください。消毒は塩素系の漂白剤で行います。
症状が治まった後も1週間くらいは便中にウイルスが排出されますので、食品製造業や飲食業に携わっているのであれば、1週間は業務につかないことが流行を食い止める大きなポイントとなります。
今のところ特効薬もワクチンもありませんので、ムカつきや下痢を抑える飲み薬や点滴などの対症療法が中心となります。「食べると下痢をする」と言って、何も食べないのは逆効果です。嘔吐や下痢で大量の水分が失われますので、可能な限り飲み物やお粥、柔らかい麺類などで栄養を取りながら回復を待つようにしましょう。
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