見逃せない!冬に増える脳梗塞の前兆
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心筋梗塞や足の血管がつまったことがある人は要注意
冬になると脳卒中が増えるといわれています。脳卒中の中でも、脳の血管がつまって、脳の働きが部分的に失われる脳梗塞は、生活の欧米化にともない、今、増加傾向にあります。脳梗塞になると麻痺が残ったり、寝たきりになったり、ひどい時には命を落とすことさえもあるのです。
脳梗塞には、頸動脈や頭蓋内血管の動脈硬化が原因で起こるもの(アテローム血栓性脳梗塞)と、心臓病や心房細動という不整脈がもとで心臓内にできた血の塊が流れて脳内血管をつめて起こるもの(心原性脳梗塞)の二通りがあります。
高齢、タバコ、高血圧、糖尿病、脂質異常症、脱水症などは脳梗塞になる危険を高めます。また、過去に心筋梗塞や足の血管がつまったことがある人は、脳梗塞を合併しやすいといわれているので、注意が必要です。
発症4時間半以内に「tPA」という薬を使えば治る可能性も
脳梗塞を強く疑う症状に、(1)顔がゆがむ(Face)(2)片方の手足が動かない(Arm)(3)言葉を話さない、呂律が回らない(Speech)があります。これらの症状を一つでも認めた時は、すぐに119番に電話をして救急車を呼んでください。
発症4時間半以内に「tPA」という血の塊を溶かす薬を使えば、血液の流れが回復して、脳梗塞が治る可能性があるのです(Time)。
欧米では、3つの症状「Face」「Arm」「Speech」と早期対応の「Time」の英単語の頭文字をとって、「速い」になぞらえて「FAST」という標語を作って注意を喚起しています。
そして、これらの症状が起こっても、その後15分くらいで症状が完全に消える場合があります。これを一過性脳虚血発作(TIA)といい、放置すると症状が再発したり、症状が固定して脳梗塞に至ることがあります。つまり、TIAは脳梗塞の前兆と考えられますので、そのまま放っておかずに、すぐに検査を受けるようにしてください。
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