ブラックバイトを勤務初日で見抜くには?
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長時間労働が横行し、試験前も休めないブラックバイト
最近、アルバイトをする学生の間で「ブラックバイト」という言葉が使われるようになっています。メディアでも頻繁に取り上げられるようになった「ブラック企業」になぞらえて呼ばれるようになりました。ブラックバイトとは、「契約や希望を無視してシフトを組まれる」「試験前も休ませてくれない」といった厳しい労働環境で仕事をさせられるバイトのことをいい、有識者が問題視しています。
長時間残業させる職場はブラックバイトの可能性大
学生が勤務初日でブラックバイトかどうかを見抜くには、まず約束した通りの労働時間で仕事が終わったかどうかが判断する際の重要なポイントです。契約では4時間勤務することになっていても、一方的に上司から「このままだとホールに誰もいなくなってしまうから残業してよ」と言われ、結局さらに無理やり4時間も働かされるような職場は問題があるといえます。
残業が30分くらいならまだしも、勤務初日から契約している2倍もの時間を働かせるというのは、その職場(店舗)の人手がまったく足りていない証拠ですので、この先の状況が大体予想できます。このような職場(店舗)は、アルバイトの扱いも荒っぽくなりがちで、職場(店舗)の雰囲気も悪く、どこか重苦しいものを感じとることができるでしょう。
「休憩がとれない」「商品を強制的に購入させられる」も要注意
また、労働時間が8時間であるにもかかわらず、その間、休憩時間が全くとれないというのも労働基準法に違反しているため問題です。学生アルバイト側に知識がないことをいいことに法律を無視している企業は、ブラックバイトの烙印を押されても仕方ありません。
その他にも、勤務初日に制服やエプロン、帽子、その他ツールやグッズを無理やり購入させて「給与からその分を控除しておくから」と言われたり、同じ立場のアルバイトが上司から「ノルマの穴埋めに協力してほしい」と自社商品の購入をしつこく頼まれている光景を目にしたりするようであれば、一般的には良い職場ではないといえます。現状を冷静に分析し、早めに見極めるのがよいでしょう。
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