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アーティフィシャルフラワーを使ったクリスマスツリーの作り方。造花とは違う魅力も。

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プリザーブドフラワー アレンジ
ブーケ 造花

2019年を締めくくるクリスマスも間近に迫りました。クリスマスツリーをたくさんのオーナメントでご家族一緒に飾りつけを行うご家庭も多いと思います。昨今人気の枯れないお花アーティフィシャルフラワーを使ったクリスマスツリーの作り方をご紹介します。

アーティフィシャルフラワーとは

造花にはいろいろな呼び方があります。
「アートフラワー」や「シルクフラワー」や「フェイクフラワー」などなど。これらの呼び方を統一した呼び方にしようと、日本で有名なアーティフィシャルフラワーの協会と、東京に本店がある花材メーカーが2002年に「人工的なお花」=「アーティフィシャルフラワー」と、その名前を世間に広めました。その後、大手造花メーカーが、これまで製造してきたハイクオリティな造花を「アーティフィシャルフラワー」として販売し始め、次第に一般的な名称として知られていきました。

アーティフィシャルフラワーは生花の代わりとして開発された、高品質な造花

近くから眺めても、手で持ってみても「これは、生花?」と思うほどみずみずしい美しさをもつアーティフィシャルフラワー。メーカー各社が製造スキルを競い、高温高圧でポリエステル布地を形作る新たな技法が開発され、本物の花により雰囲気が似ている造花が生み出されました。
一昔前から流通している造花とは、別格のクオリティーで、まるで生花のように見えたり、生花にはない芸術性を表現したきれいな花が多くあります。年々クオリティーも向上し、造られた花だからこそ表現できる美しさ、耐久性があり、欧米はもとより日本でも大変注目されています。SNSなどを見ていると、世界的に評価が高くなっていることが分かります。

生花との違いは茎を折り曲げるなど自由なデザインができること

成長することも枯れること事もないアーティフィシャルフラワーは、作製または購入した状態のまま、長い間インテリアとして飾ることができます。
また、フレキシブルにデザインすることができるのも大きな魅力です。
生花は茎の切り口から給水しながら生命を保つので、茎を折り曲げると枯れてしまいます。
しかしアーティフィシャルフラワーは、給水の必要性がないため、茎を自由に曲げて商品や作品を作ることができます。またフォームを使わずにお花をあしらうことができるので、ブーケや花瓶にあしらう投げ入れ、壁掛けやリース、小物への装飾などができます。
アーティフィシャルフラワーは、高価になるほど、花びらの微妙な表情やしわまで、よりリアルに再現されていたり、生花にはない芸術性を備えた花があります。
生花のような自然なグラデーションのある色彩と、茎や葉にいたるまで、本物に近い仕上がりを感じます。
画像2:

100円均一ショップでもそろうアイテムでクリスマスツリーとリースを作成

今回クリスマスツリーとリースを画像でご紹介しています。100円均一のすべてのお店で揃うわけではありませんが、私が購入したお店では、グリーンのツリーは高さが60センチほどの物と、90センチほどの物がありました。

そして、あしらった花のうち、7~8割が100円均一のお店で購入した物です。100円均一で販売されている花は厳密に言うと、造花です。造花とは、文字通り人工的に造られた花のことを指します。

これらの造花の他に、上記のアーティフィシャルフラワーを2~3割あしらいました。
アーティフィシャルフラワーを少しでも加えて、きれいに作るための手順やコツがわかれば、安価な花で作製した物とは思えない、作品ができ上がります。

アーティフィシャルフラワーを使った作品の特徴

アーティフィシャルフラワーを使うメリットは、お花が枯れないこと、そしてお手入れの手間がかからないことです。ほこりが気になる時は、はたきで取り除いてください。

また、お花が比較的丈夫ですので、飾った花を外して、フラワーアレンジメントやリースなどを、何度も作ることができます。

ある程度適切に取り扱えば、生花やプリザーブドフラワー、ドライフラワーなどと比較して、壊れにくいお花であることも大きな特徴と言えるでしょう。
では、ツリーやリースの作り方をご説明します。

{アーティフィシャルフラワーのクリスマスツリーとクリスマスリース}

クリスマスツリーの作り方
【素材】
グリーンのツリー、ゴールドとブラウンのモール(ポリエチレン)、オレンジ色のポインセチア(塩化ビニール樹脂)、クリーム色のバラ(ポリエチレン(アーティフィシャルフラワー))、オーナメント(ポリスチレン)、木(綿)
【手順】
ワイヤーを使用すれば、さらに美しく仕上がりますが、今回、花や材料を購入した100円均一のお店では、ワイヤーの取り扱いがなかったので、下記の方法をお伝えいたします。
① ツリーにモールをかける。
② 「Merry Christmas」の文字が入ったプレートに付いているひもを、ツリーの好みの場所にかける。
③ オレンジ色のポインセチアの裏側にグルーガン(接着剤)をつけて、ツリーやモールに固定する。
④ クリーム色のバラの茎を2~3センチ残して、この茎に接着剤をつけて固定する。
⑤ その他のオーナメントに付いているひもをかける。
【コツ】
・大きなプレートと大輪の花から飾る。
・同じ大きさの材料が水平や垂直に並ばないように、あしらう。
・ツリーの上の方は、できる限りボリュームの少ない材料を飾る。
・同じ材料が一定の場所に偏らないように配分する。
・花や材料をあしらう角度を工夫する。

クリスマスリースの作り方
【素材】
リース台、柳(本体)、麻(ひも)、紅白のポインセチア(ポリエチレン)、白いバラ(ポリエチレン)、オーナメント(ポリスチレン、鉄、ポリエステル、塩化ビニール樹脂)
【手順】
① リースの土台を、より見栄えがよい方を上に向ける。
ポインセチアやバラの茎を2、5センチ程残して、茎に接着剤を付けてリース台に固定する。リース台には、ざっくりと素材が編み込まれているので、花の茎を固定できるほどの空間があります。茎を回しながら、この空間に差し込んでください。
② オーナメントに接着剤を付けて、あしらう。
オーナメントに足がある物は、2、5センチ程足を残して、他の部分はカットしてください。この残した足の部分に接着剤を付けて、リース台に飾る。
足がない場合は、オーナメントに直接、接着剤を付けて固定する。

【コツ】
・大きなオーナメントや大輪の花から飾り、他の材料をあしらう。
・小さい材料は、同じ種類や材質のものは、重ねたり同じ場所に固めて配置すると、存在感が出て、素材の良さも引き立ちます。一つだけあしらうと、目立たないこともあります。
・同じ大きさの材料が水平や垂直に並ばないようにあしらう。
・同じ材料が一定の場所に偏らないように配分する。
・配置する花や材料は、あまり詰めこみ過ぎないようにする。間に空間をあけると、きれいに仕上がります。
・花や材料をあしらう角度を工夫する。

ツリーもリースも同じ花や材料、付近にあしらっている物と、同じに向きに配置しないで、材質のよさを生かすように、飾る方向を考慮すると美しく作製できます。

アーティフィシャルフラワーを扱う際の注意点

アーティフィシャルフラワーを使った作品作りの注意点もお伝えします。

アーティフィシャルフラワーは、水が着くと変色する物もあります。屋内に置いていても、白い花など花の種類により、直射日光があたると、比較的はやく変色することもありますので、注意してください。

電気を必要とするグルーガンで作業することもあり、特にお子さんなどがいらっしゃるご家庭では、花や材料を誤飲したり、触ってやけどなどのケガなどをしないよう、置き場所や管理にも気をつけるようにしましょう。

金属などを使用している材料も流通しています。アレルギーを持つ方は、取り扱う際にどういった素材か確認するなど、ご注意ください。

何と言っても、年に一度のクリスマスです。 お子さんがいるご家庭では、幼い日々の思い出作りのために、家族でツリーの飾り付けをしたり、リースをわいわい楽しみながら作ってみてください。こういう経験は、ずっと心の思い出として残ることでしょう。

花の魅力を最大限に生かすアレンジ、ブーケの専門家

四本純子さん(Quatre Muguets(クワトロ ミュゲ) クラフトフラワー教室)

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