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増税前に買いだめした日用品や化粧品。ストック品の収納場所に困ったいまこそ意識を変えるチャンス

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10月1日からの消費税アップの前に、少しでも、家計の負担を抑えようと、食品以外の細々とした消耗品などを、大量に購入してしまったという人も多いはず。普段は目につくところに置かないそんな大量のストックが、家の中を占領していませんか。

「この先、どうせ使うものだから」と、日用雑貨やキッチン用品、医薬品やコスメなど、目につく消耗品を、いつもより多めに買ってしまったという人が多いのでは。普段に比べて、数倍の量の商品が、いつもの保管場所に収まりきらないといった不満を感じている人もいるようです。

また、大量にあることで、つい豪快な使い方をしてしまう、本来の収納場所とは別の場所にしまい込んで、使うタイミングを逃してしまう、などの失敗は、なるべく避けたいものですね。

「収納に困ったときこそ、意識を変えるチャンス」と言う、「女性の心強い味方になる整理収納・大人片づけインストラクター」の高橋和子さんに聞きました。

ストックを見直すことで買い物傾向を把握。在庫メモが使い忘れを防ぐ

Q:今回のように、明らかにいつもより大量に買い物をしてしまったときに、陥りがちな問題には、どんなことがあるでしょう

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大量のストックが収まりきらず、生活空間にまであふれてしまうことですね。散らかってあふれたものを、とりあえず、本来の収納場所ではないところにまで、突っ込んでしまい、目の前から見えなくなります。そのうち、どこに仕舞いこんだのかさえ、記憶のかなた・・・ということに。

目の前から見えなくなると、どれだけあるのか把握できない、使い切ったと勘違いして、新たに購入してしまう、また、取り出すのに手間がかかる、など困った事態に陥ってしまします。

さらに、そのストックの内容も、シャンプーなどのヘアケア用品ばかり、洗濯用洗剤ばかりと、同じ品目ばかりに偏ることが多く、ストックとしてのバランスも悪くなってしまいます。

Q:購入直後の今が、最も在庫の多いタイミング。今後の使い勝手を考えて、まずやっておくべき工夫はありますか

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日頃から片付けや収納が得意ではない人にとって、今回のような、大量ストックは、大ピンチであると同時に、快適収納の意識改革のためには、大きなチャンスでもあります。その大きなポイントは、「自分の買い物の傾向を知ること」です。

まず、同じ品目をまとめてグルーピングしてみましょう。自分が「これがなくなったら困る」と、一番危機感を抱いているものが何なのかがわかります。たとえば、ヘアケア用品の中なら、シャンプーを集めます。次にその中でも、今回より以前に購入したものを、ひとまとめにしてみます。洗剤や、キッチン用品なども同様にグルーピングしてみましょう。大体の購入時期をラベリングしてみると、過去の自分の買い物の傾向を、客観的に知ることができるはずです。

これが、今後の無駄な買い物にストップをかけるきっかけになります。もし、もう一段階レベルアップしたいなら、簡単なストックの在庫メモのようなものを作っておくといいでしょう。

Q:生活空間の雰囲気を乱すことなく収納して、使い忘れをしないため「1アクションの見える化収納」を推奨されていますが、大量ストックの場合にも応用できますか?

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大量ストックのある今こそ、この「見える化収納」を実践するチャンスです。フタなしのおしゃれな収納BOXに、「洗剤」や「キッチン用品」などのカテゴリーを書いて、中に何が入っているかを把握できるようにしましょう。

このBOXごと、いつものストック場所や収納棚などに入れておくと、見た目もきれいですし、1アクションで取り出せるものから、効率的に使うことができます。

さらに、このBOXの内側か、BOXを入れた収納庫の扉などに、さきほどの在庫メモを貼っておくと、もう管理は万全です。いつもの場所に入りきれなかったものの収納場所を、このメモに記載しておけば、どこに仕舞いこんだのかが一目でわかり、ストックの使い忘れもなくなります。

Q:大量のストックがあると、無駄の多い使い方をしてしまいがち。とは言え、節約に努めすぎると、新商品の登場などで、慌てて使うことになってしまいますね。ストレスなく、在庫を減らしていくためには?

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賞味期限のある食料品の効率的な消費の仕方と同じように、〝ローリングストック法〟を意識することをお勧めします。さきほどのBOXなどにまとめたものは、必ず古いものから順番に使いましょう。使って、スペースが空いたら、別の保管場所のストックから補充します。

補充する在庫がなくなるまで、新たな商品の購入は、我慢しましょう。魅力的な新商品のCMにも、惑わされず、グッと辛抱です。今まで買いすぎて、溜め込みすぎたのですから、ここからは、「使いきれる量だけ、捨てなくてもいい量だけを買う」という意識を強く持ちましょう。

BOXをひとつの基準にして、ここに入りきらない在庫は、持たないことを心掛けましょう。適量を買う、適量をストックするという習慣が身につけば、ストレスの少ないお買い物サイクルができて、限られた空間を在庫で満たすこともなく、使い切れずに廃棄することもなくなります。

高橋和子

女性の心強い味方になる整理収納・大人片づけインストラクター

高橋和子さん(片づけ上手塾)

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