ポケモンGOブーム下火に!ユーザーはなぜ急激に減ったのか?
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ポケモンGOブーム急激に下火に
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の日本国内での配信が始まってから、今年7月22日で1年となりました。当初、まだ日本で配信がされていない段階から様々なメディアに取り上げられて話題となり、空前の大ブームを起こしましたが、それから1年経った現在、ウソのように話題に上らなくなってしまいました。
ニュースによると、日本で遊べるようになってから1年が経過し、当初1,100万人いたとされる国内のユーザー数は6割も減ったとのことです。そしてこれは日本だけの現象ではなく、日本より先に配信が始まったアメリカでは8割も減ったようです。あれだけ騒がれ、社会現象にもなったものが急激に下火になってしまった理由は何なのでしょうか?
配信開始1年でユーザーが激減した理由
その一つは、ブームや話題が大きすぎて、そもそも普段からゲームをしない層やスマートフォンアプリをほとんど使わない層の人々が流行に乗ってゲームを始めたから、ということが言えるでしょう。その証拠として、ゲームが配信された当初、電車の中を見回しても老若男女、ほぼ全員と言っても過言ではない人たちがポケモンGOをしていました。「あれだけ話題になったのだから、一度は体験しておかないと」という好奇心からダウンロードして、ゲームを開始した人も少なくなかったはずです。
ポケモンGOのゲームの展開は非常に単純で、実際の街を歩き回りながらモンスターを探し、出現するとまるで虫取りのように、出現したモンスターに向かって画面上でボールを投げ、捕獲します。この動作も最初はとても斬新で楽しいので、みんながはまったのですが、何十回もやっていると確かに飽きてしまいます。さらに、一つのところに留まっていてもモンスターは出現しないため、新しいモンスターを探すためにはいろいろなところを歩き回る必要がありますが、これも最初はよくてもだんだん億劫と感じる人も出てくるでしょう。
社会問題化しブームに水を差したことも要因に
ポケモンGOのような、スマートフォンのGPS機能を利用して、その位置によって様々な演出をするゲームを「位置ゲーム」と呼ぶのですが、当初、位置ゲームの存在が珍しかったこともあり、みんながいわゆる「歩きスマホ」の状態でゲームをしていました。
その結果歩きながらプレイをして、駅のホームから線路に転落するような事故のみならず、あろうことか車を運転しながらプレイをし、人を轢いてしまうような重大な事故も起きてしまいました。さらに、当初は立入禁止の私有地や高速道路、電車の線路などにところ構わずモンスターが出現したので、それらを捕獲しようと無断で入り込んだり、入った人が大きな事故に遭ったりということもあり、その結果大きな社会問題となったことも、ブームに水を差した原因の一つだと考えられます。
飽きられる要素を持ったゲーム内容
また、行った場所によって異なるモンスターが出現したりするので、最初は楽しく感じるものの、ある意味単調でゴールや目標もないゲーム展開のため、だんだん飽きてきてしまいます。その結果、あるところまでやってもその後だんだんやらなくなり、離れていったというユーザーも多いでしょう。
ポケモンGOには他の人と対戦する機能もありますが、ゲームをやりこまないと自分のレベルが上がらないので、仮に対戦してもすぐに負けてしまい、面白くありません。レベルを上げるためには、もっとやりこむ必要があり、当初ブームに乗って飛びついた人々にとっては負担になる場合もあるでしょう。また、ゲームの性質上頻繁にGPSの電波を受信するため、電池の消耗が非常に激しかったり、スマートフォンを機種変更する際にユーザー情報をうまく引き継げず、また最初から始めることになったりしたことに嫌気がさして遊ぶのをやめた、というユーザーもいるようです。
ブーム由縁でない本来のユーザーは今でも楽しんでいる
このような理由から、現在でもプレイを続けているユーザーは単にブームに乗ってやってみたという人達ではなく、もともとゲームが好きな層や、本当にその魅力に取り憑かれた人たちだと言えるでしょう。そもそもこれらの人たちの数が本来のユーザー数だったのです。
現在様々なスマートフォンゲームがあり、電車の中でもたくさんの人がプレイしているのを見かけますが、ポケモンGOやパズルゲームなどのいわゆる単純でとっつきやすいゲームは、参加のハードルが低く暇つぶしに最適なので、今までゲームをしなかった層にも人気がありますし、はまり込む要素をもっているため、急激にはまる傾向があります。ですが、その単純さゆえにあるところまで行くと飽きてしまう率も高く、やらなくなる人が増えるとも言われています。そのため、このような一過性のブームになりやすく、ポケモンGOはその話題性からその当初の参加人数が爆発的に多くなっただけとも言えるのです。
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