ガソリン値上がり続く?価格動向を大予想
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今、ガソリン価格が高騰しているワケ
モノの価格は本来、需要と供給のバランスで決定されます。昨年からの原油の増産や、石油に代わるエネルギーの開発・利用等により原油価格は下落傾向でした。しかしながら近年は、多くの投資家が各国の金融政策や内戦・デモ等で起きる政情不安を考慮し取引を行うため、それに伴い原油価格も変動しています。
さて、今回ガソリン価格が高騰した主な理由としては、「不安定なエジプト情勢」が挙げられます。エジプトはアフリカ有数の産油国であるだけでなく、地理的に輸送拠点としての重要性が高い国です。しかも、エジプトの反政府デモが近隣諸国に影響を与え、他の原油産出国も政情不安に陥る可能性もあるという見方があり、原油価格に大きく響いたと考えられます。また、ガソリンに限らず輸入品については全般的に高値となっている通り「円安」も影響しています。
一時期に大幅に上昇した後、150円前後~155円あたりで落ち着く?
2008年7月からの全国平均のガソリン価格のグラフです。
2007年頃から表面化したサブプライム問題を契機に、投機資金が原油先物市場に流れ価格を押し上げたことや、原油産出国の減産報道等により、原油価格が高騰しました。2008年8月には185円という最高値をつけ、当時は「200円台を突破するのではないか」と戦々恐々としていた企業も多かったようです。しかし、その後は下落の一途をたどり、半年足らずで106円代まで下がりました。その後も、価格が大きく上昇すると下落し、ある一定水準を保っています。よって今回も、このまま上昇し続ける、ということはないと思われます。しかし、グラフからもわかるように一定の水準値自体が上がってきているのも事実です。
今後は、原油に代わるエネルギー、例えば「シェールガス」等が普及すれば、長い目で見ると原油の価格は下落していくでしょう。それまでの間は、一時期に価格が大幅に上昇した後、今年前半の水準である150円前後~155円あたりで落ち着くのではないでしょうか。
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