過労死手前の人が「辞められない」のは当たり前!?それこそがSOS のサイン
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過労の兆候、こんなサインは要注意
早春は、別れあり出会いありの大きな変化が伴う季節です。徐々に寒さは和らぎ、暖かさと共に桜が咲き、色づく花や緑に和やかさを感じるかもしれません。
しかし3~5月というのは、一年で最も自殺者が多い時期でもあります。その手前に精神疾患を発症するケースが多いのですが、精神疾患は風邪や打ち身などと違って、今までの人生で経験することが無かったり、どういうものかをきちんと習う機会も少ないため、うまく対処できずに悪い方向にこじれてしまい、自殺という取り返しのつかない事態に繋がってしまうのです。
精神疾患の初期症状は…
□ほとんど毎日が憂うつで仕方ない
□ほとんど毎日が楽しくない、以前は楽しかったことも楽しめない
□食欲に異常がある
□眠れない、一日中眠い
□早朝に目が覚めるようになる
□集中力に欠けるようになり、ミスが増える
□微熱、だるさや疲労感が続く
□身だしなみや部屋の雑然さがどうでもよくなる
こうした症状が2週間以上続くようでしたら、一度心療内科などで相談するのが望ましいと言えます。「まだ大丈夫」と思いこまずに、むしろ症状が軽い時に気軽に訪ねてみましょう。なぜなら、「本当にもうどうしようもない、大丈夫じゃない」とはっきり自覚する頃には、重い症状を伴っているケースも多いからです。
なぜ自殺に至ってしまうのか?そのひとつの要因
ストレスの蓄積は仕事に限らず様々なことが重なって起きるので、決定的な要因を一概に決めつけることはできませんが、本人の中にあるひとつの要因としては、本音で話せる人間関係が少なく、考え方にバリエーションが少ない、思考パターンが狭いということがあげられます。
例えば、恋愛においても経験値が少なく、友人関係が少なければ、狭い世界での考え方が「生きている世界での全て」となり、他者から見て「どうして?」と感じる恋愛になってしまう可能性があります。いわばそれは”洗脳”に近い状態といえます。会社なら「この会社の普通」とか「社会人としての当たり前」といった言葉に翻弄されやすくなります。
毎日、気を張ったストレス状態が続くと身体に影響を及ぼし始めます。ストレス過多でコントロールを失った状態が続くと、極端な選択をすることでコントロールを取り戻そうとしてしまいます。その結果として、「自殺」という選択に至ってしまうのです。
「おかしいな?」と思い始めた人が過労状態から抜け出すために
「このままだとまずい」「抜け出さなければ」ということを分かっていながら、仕事を休めなかったり、会社を辞められないのは「思考パターン」に限界がきてしまっているためです。つまり、これこそが「SOSのサイン」と言えます。
学校で習うことは、各教科の点数の取り方です。仕事の仕方というのは、点数の取り方とは全く異なるものなので、先輩や上司から教わるしかありません。頑張り過ぎてしまう人は、自分では”前”に向かって進んでいるつもりのはずが、実のところどっちが”前”なのかも分からずに進んでいることが多いです。
更に、「仕事」というのは、遊びやゲームと違って「もっと頑張る=よいこと」という認識に陥りやすいものです。そのため、「仕事」で知らず知らずのうちにストレスを溜めていることに自分自身で気づきにくく、「気付いたら円形脱毛症になっていた」、「朝起きたらベッドから出られない」ということもあります。
友達や親、先輩に相談することで抜け出せればいいのですが、もし、身近に相談できる相手がいないなら、心理カウンセラーを頼るというのも有効な手段です。カウンセリングは心が弱い人のためのものではありません。誰でもストレスで不調になるのは当たり前のことです。しかも「未病」段階で心理カウンセリングを利用することができれば、逆境を成長へ変換できる機会となり得ます。
カウンセリングは、「病気になったら利用するもの」ではなく「病気にならないために利用するもの」であるということを知ってもらいたいと思っています。一度精神疾患になってしまうと、社会人として会社に勤務することができなくなったり、回復までに何ヶ月何年という時間が必要になることも多いです。ひとりで問題を抱えて、自分自身を追い込まないよう、心の専門家を有効に利用してみましょう。
独自手法で短期解決をもたらす心理カウンセラー
青柳雅也さん(カウンセリングルーム アンフィニ)
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