寝る前の夜食 豆腐やゼリーがおススメなワケとは?
「夜遅い時間に空腹感。夕方にもしっかり食べたのに、こんな時間におなかがすくなんて」。
寝る前に食べるのは体によくないことはわかっていても、「このままでは眠れそうにないし、何か食べたい」といった夜はありますよね。「寝る前や遅い時間には食べ物を口にしない」という強い意志を持てればいいのですが、がまんができないときもあります。それに、おいしい食べ物は1日がんばった心を癒やして、幸せで満たしてくれます。
「夜食を食べたい。でも体にいいものを食べたいし太りたくない」そんなときにおすすめの夜食についてお伝えします。
寝る前に食事をするときは食材選びが大切
基本的に、食事は寝る3~4時間前までに済ませておくことが理想と言われています。でも現実的には「仕事や家事、育児などで忙しく、難しい」という方が多いのではないでしょうか。そんな場合でも、胃腸に負担の少ない食材を選べば、空腹を満たしつつ体調に配慮することができます。
【夜食におすすめの食材の条件3つ】
夜食に適した食べ物の条件は3つあります。それは「ボリュームがある」「消化に良い」「カロリーが低い」ものです。
まずボリューム感ですが、夜遅い時間に食べたくなるのは、「お腹がすいて眠れない」「食欲を満たしてリラックスしたい」といった状況なので、「ちょっと一口」ではなくある程度のボリュームは必要です。私たちにとって食事は、体が必要とする栄養素を摂取することが目的ですが、おなかいっぱい食べて満足感を得ることも大切な要素です。そのため、おなかを満たしてくれる食べ物がおすすめです。
次に、消化にいいこともとても大切です。夜遅くにとる食事がなぜ体に悪いかというと、胃に負担をかけてしまい、免疫力やメンタルの安定などに必要な腸の機能を鈍くさせてしまう可能性があるからです。消化のいいものを選んで食べることで、体への負担を軽減することができます。
カロリーが低いというポイントも外せません。理由は、夜遅い時間に食べるとエネルギーとして使われにくいからで、カロリーが消費されないまま脂肪として蓄えられてしまうからです。
夜食におすすめな豆腐、おでん、スープ
【豆腐】
まず、おすすめしたいのが豆腐です。コンビニでも売っているので、「おなかがすいたな」と思った気軽に購入することができるうえ、価格も安くコストパフォーマンスがいいところもポイントです。
一般的な絹ごし豆腐の場合、カロリーは150~160kcalほど(1丁)でカロリーも低く、消化吸収の面でも優秀です。実は、加工前の大豆の状態だと消化吸収が悪く胃腸に良くないのですが、豆腐にすることで格段に吸収が良くなります。
寝る前に体を冷やさないためにも、温めて食べることをおすすめします。夜遅かったり、疲れたりしている時でも、「お鍋に入れて火にかけるだけ」と作り方もシンプルですぐに完成します。また、アツアツの湯豆腐ならば早食いができないので食べすぎも防げて一石二鳥です。
先ほどご紹介した夜食におすすめの3条件を満たした食材の代表と言えるでしょう。
【おでん】
おでんも、夜遅い時間に食べるのに向いています。豆腐と同様に、コンビニで熱々を買うことができるほか、レンジで温めるパック入りの商品も販売されているので便利です。
夜食であれば、大根やこんにゃく、昆布やしらたきなどがおすすめです。低カロリーで消化が良い上に、温かいので内臓を冷やすこともありません。食物繊維も多いので便秘に悩む方にもぴったりですし、汁気がありますので満足感も得られます。
ただし、おでんの中にはカロリーが高い具材もあるので注意してください。たとえば厚揚げや餅巾着、さつまあげ、ソーセージなどの練り物系はとてもおいしいですが、高カロリーで糖質も高いので夜食には控えましょう。
具材の選び方に気をつければ、寝る前の食事としておでんを選ぶこともできます。
【あたたかいスープ】
あたたかいスープも、満腹感を得られるのでおすすめです。食事にお味噌汁をプラスするとお腹が満たされるように、汁物はボリュームをアップさせます。
カロリーの低いワカメやもずく、シメジ、マイタケといった海藻類・キノコ類のほか、食物繊維が多いキャベツやセロリ、脂肪燃焼を助けてくれるタマネギなどの野菜を使ったスープであればヘルシーな夜食になります。
春雨スープも低カロリーのイメージがありますが、炭水化物なのでうどんやパスタと同じように糖質が主成分です。エネルギー源になりますが、取り過ぎると体脂肪として蓄えられるので注意しましょう。
夜食では甘さを控えてゼリー、ヨーグルトを選択。フルーツは控えめに
【ゼリー】
夜に甘いものを食べたくなる方も多いと思いますが、アイスクリームや洋菓子などの乳脂肪や砂糖、卵がたっぷりのデザートはカロリーが高いのでできるだけ控えましょう。
どうしても食べたいときは、ゼリーを選びましょう。ゼリーはスイーツの中でもカロリーが低いからです。またボリュームがあるので、遅い時間に満足感を得たい場合にぴったりです。寒天ゼリーであればカロリーがないうえ、食物繊維が豊富なので腸内環境を整えてくれます。ただ、ゼリーは基本的に冷蔵庫で冷やして食べるので、寒い季節や冷え性の方、夜間にトイレが近い方は少し注意が必要です。
寝る前の食事として、「体を冷やさないもの」も頭に入れておきましょう。
【ヨーグルト】
ヨーグルトも夜食にはおすすめです。ヨーグルトの乳酸菌が腸内の菌のバランスを整える働きをするので、便秘解消などにも役立ちます。
しかし、ゼリーと同じくヨーグルトも体を冷やしてしまいます。特に腸が冷えてしまうと、乳酸菌の活動低下を招いてしまう可能性があります。冷えを防ぐためにも、少量の水を足してレンジでチンしてホットヨーグルトにして食べましょう。温めることで胃腸にかかる負担が減り、消化機能も高まります。
夜に食べると、睡眠中に乳酸菌がしっかりと働き腸内環境の改善につながるほか、ヨーグルトに含まれるカルシウムもしっかり吸収されます。
【フルーツ】
気を付けてほしいのは果物です。「果物は甘く満足感もあるし健康にもいいのでは?」と思うかもしれませんが、夜食にはおすすめできません。
なぜなら、果物は「水菓子」と言われるほど糖分を多く含んでいるからです。お菓子に含まれる人工的な糖分に比べると自然の甘味なので良質ですが、実は思っている以上に糖分が高いのです。
果物はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富でヘルシーなイメージがあります。お菓子よりは罪悪感が少ないのでOKと思うかもしれませんが、寝る前に食べ過ぎると太りやすく、メタボ系の病気につながることもあるので気をつけましょう。
果物は「朝食べると薬、昼食べると普通の食べ物、夜食べると毒になると言われたりもします。
理由は、水分が多く含まれているため体を冷やしたり、むくみの原因になったり、トイレが近くなり睡眠を妨げる可能性もあるからです。そのため、寝る前に果物を食べるのはできるだけ避けましょう。
まとめ
仕事などで疲れた日などは、夜遅くにカップラーメンやスナック菓子、ケーキやアイスクリームなどを食べたくなってしまいますが、遅い時間に食べるならば、豆腐(できれば湯豆腐)、甘いものならばゼリー、ホットヨーグルトがおすすめです。
夜は体が休息モードに入りますし、食べた後は寝るだけとなると摂取したエネルギーが消費されず脂肪として蓄積されてしまいます。
食事で一番大事なのはバランスです。3食きちんと食べることを前提として、どうしても食事の時間が遅くなってしまった場合は「消化が良い・低カロリー・カラダを冷やさない」を目安にして選ぶと良いでしょう。また、ある程度ボリュームのあるもので満足感をプラスすることも忘れずに。
がんばった1日の締めくくりなのでできるだけおいしく、楽しく、健康的なものを食べてストレスのない生活を送りましょう。
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