「祝福される寿退社」を実現するためのマナー
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「祝福される寿退社」と「祝福されない寿退社」
TBSのアナウンサー・枡田絵理奈さんが寿退社するにあたり、先日、同局の石原俊爾社長が記者会見を行い、桝田さんにお祝いの言葉をかけていました。
「寿退社」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?漢字からも想像できる通り、喜ばしくて幸せなイメージがあります。多くの人は、これまでお世話になった上司や先輩たちと最後まで良い関係で、みんなから祝福されて退社することを望んでいると思います。
でも、自分の心づかいひとつで「祝福される寿退社」が「祝福されない寿退社」になってしまう可能性があるのです。ちょっとしたマナーを意識して、「祝福される寿退社」を目指しましょう。
3か月前に、まずは直属の上司に報告
まず、結婚が決まったら、直属の上司に報告しましょう。先に同僚に伝えてしまうと、あっという間に上司や先輩たちの耳に入ってしまいます。ひとづてで結婚の話を聞かされるより、直接本人の口から聞いた方が好ましいはずです。といっても、仲の良い同期や先輩に打ち明けてしまうケースが多いのも現実だと思います。その場合には、しっかりと口止めをしておきましょう。
次に、報告するタイミングですが、早すぎず、遅すぎず、一般的にいわれているのは3か月前といわれています。ただし、大きなイベントやプロジェクトなどがある場合には、それらが落ち着いた頃がベストと言えるでしょう。会社には繁忙期などがあるため、そういったことも考慮しながらタイミングを見計らいましょう。
退職願や退職届を提出し、部署内へ報告。謙虚な気持ちを忘れずに
そして、正しい報告順序を理解しましょう。この流れを間違ってしまうと、気まずい雰囲気になってしまうこともあるので注意が必要です。
前述した通り、まずは直属の上司へ結婚・退社の報告をします。次に、退職願や退職届を提出です。退職願とは「退職の意思を示すもの」、退職届とは「退職が決定したことの通達」で撤回することはできない書類です。順番としては、退職願を提出し、それが受理された後に退職届を提出するというのが一般的です。
そして、部署内へ報告をして、引き継ぎをします。退職時期や後任を誰に引き継ぐかなど、具体的なことを自分で報告します。人数にもよりますが、大きく関わりがある人たちへはメールではなく口頭でしっかりと伝えるようにします。「ご迷惑をおかけいたします」といった、謙虚な気持ちを忘れないようにしましょう。
引き継ぎや報告は確実に、そして、冷静に行うことが大切
最後に、社外や取引先へ退職の報告です。 報告の際には、引き継ぎの際と同じように、うれしさや幸せぶりを全面に出さず「ご迷惑をおかけいたします」と、誠実な姿勢を示すことが大切です。関係の深かった取引先などには、自筆のお礼状を書いたり挨拶に出向いたりすることもオススメします。
どういう形で取引先などに退職報告をするのかは、上司に相談をすることで誤った仕方を避けることができます。勝手に自分ひとりで進めるのではなく、確認を取りながら行うことが大切です。
結婚前は、プライベートも準備などで忙しくなり、心の余裕が無くなりがちです。知らず知らずのうちに、会社や取引先に不愉快な思いをさせてしまっている可能性もあります。幸せで高まる気持ちを押さえ、仕事の引き継ぎや報告などは確実に、そして、冷静に行うことが「祝福される寿退社」のマナーの第一歩です。
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