マイベストプロ

JIJICO powerd by マイベストプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. JIJICO
  3. 医療・病院
  4. 子どものうつ病を予防する大人の言葉

子どものうつ病を予防する大人の言葉

カテゴリ:
医療・病院

環境の変化に伴い、子どもにもうつ傾向が見られるように

子どものうつ病を予防する大人の言葉

厚生労働省調査によれば、中学生の4人に1人はうつ症状だといいます。また、別の調査では、12.4%にうつ傾向が見られたそうです。従来、「子どもにうつ病はない」と考えられてきました。それは、うつ病というのは心身の疲弊した状態であるのに対して、子どもはエネルギー量が高いからです。また、否定的な感情を持っても、多くの場合は一時的なもので、子どもはすぐに気分を切り替えることができるからです。

それが近年になって、子どもを取り巻く環境が変わってきました。切り替えるのが困難な、持続的な負荷がかかるような状況が見られるようになってきたのです。いじめ、成績や部活での挫折、両親の不仲や離婚、家族の病気や死。これらの一部については、「昔からもあったではないか」と言われるかもしれません。しかし昔と違うのは、親や教師など、大人にも未成熟な部分があって、子どもをサポートしきれないことです。

また、価値観の多様化に伴って、大人が子どもに進むべき道筋を明快に示すことができないといった現実があります。そのために、子どもは負荷のかかった状況から気持ちを切り替えることができず、エネルギーを消耗し、うつに陥るようになってきたのです。

基本的安心感を持たせてあげることで、うつの予防につながる

では、子どもがうつにならないようにするには、どうすればいいのでしょうか?

子どもが少々言うことを聞こうが聞くまいが、勉強ができようができまいが、「あなたはあなたでいいんだよ」「私たちはあなたのことが大好きだよ」「何とかなるよ」というようなメッセージを送ってあげることです。「頑張って良い結果を出すことはすばらしいけれども、失敗したり、ダメだったりしても、あなたを受け入れているよ」という安心感を与えてあげるのです。

うつに陥る根底には、しばしば子ども自身の自己否定感があります。「自分が悪いんじゃないか」「自分はダメなんだ」という思いがあるのです。ですから、自己否定感ではなく、基本的安心感を持たせてあげることができれば、うつの予防につながります。

周囲にいる大人が心に余裕を

また、「ダメであってもあなたを受け入れている」というメッセージを伝えることによって、子どもは自分の抱えている辛さや苦しみを語ることができるようになります。子どもというのは意外に大人のことをよく見ています。自分が話すと説教される、あるいは心配され過ぎるなどと思っていれば、何でも話すわけではありません。いじめなどがあっても自分の中で抱え込んでしまい、そうした状態が続くことで、うつになるのです。

子どもは周囲の影響を受けやすい存在です。よって、まわりにいる大人に心の余裕があり、先の述べたような心配りを意識することができていれば、子どものうつは予防されうるのものだと思います。

“心の医療”のプロ

泉和秀さん(いずみハートクリニック)

Share

関連するその他の記事

授乳中に冷たい物を飲食すると赤ちゃんに影響が?授乳中のお母さんが気をつけるべき生活習慣について

授乳中のお母さんには、水分補給が必要ですが、夏に冷たいものを飲むのは大丈夫なのでしょうか。今回は、授乳中のお母さんが気をつけるべき夏の食生活について詳しくご紹介いたします。

清野充典

清野充典さん

東洋医学と西洋医学の融合を目指す鍼灸師・柔道整復師

産後の体調を良くする方法は?産婦の日常生活開始時期が大きく関与する!?

出産後、体調が元に戻る事を「産後の肥立ち(ひだち)」と言いますが、この肥立ちをよくするためには、床上げ(とこあげ)が重要なのです。今回の記事では、産後の日常生活開始時期について詳しくご紹介します。

清野充典

清野充典さん

東洋医学と西洋医学の融合を目指す鍼灸師・柔道整復師

柱の角に足の指を引っ掛けた後痛みが引かない!! その腫れは骨折かも!?

ふとした不注意で足の小指を柱の角に引っ掛ける、ソファーの脚にぶつけるなどという事はありませんか。痛みがひどい場合は、骨折も考えられます。今回は足の小指の骨折について詳しくご紹介します。

清野充典

清野充典さん

東洋医学と西洋医学の融合を目指す鍼灸師・柔道整復師

尻もちをついたあと痛くて座れなくなるのは骨折かも?

生活のふとした時に起こってしまう尻もちでもしかしたら骨折してしまっているかもしれない、この事象について鍼灸師・柔道整復師の清野充典さんに解説していただきました。

清野充典

清野充典さん

東洋医学と西洋医学の融合を目指す鍼灸師・柔道整復師

カテゴリから記事を探す

キーワードから記事を探す