子どものサングラスはガラが悪い?目の病気から守る紫外線対策
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子どものころから目に紫外線を浴びすぎると、目の病気の発症率が高まる
今年は空梅雨の影響もあり、晴れる日が続き、紫外線が強く降り注ぐ日が今の時期から多くなっています。日差しが強い天候下に屋外での部活動を続けた結果、目に紫外線を大量に浴びると結膜が分厚くなった状態、つまり瞼裂斑(けんれつはん)となり、翼状片(よくじょうへん)や白内障を将来発症する可能性が高くなると言われています。瞼裂斑や翼状片を発症すると、「眼球がにごる」「充血しやすくなる」「ドライアイになる」といった症状が出現します。また、白内障になると、目の中が白く濁り視力は低下し、見えにくくなります。
そのため、屋外での活動時間が長い子どもたちは、目の病気を予防するためにサングラスをかけることが有効でしょう。スポーツ中継を見てみてください。プロゴルファーやプロ野球選手などは、サングラスをかけてプレーしています。体が資本のアスリートは、目の紫外線対策を積極的に行っているのです。
目の紫外線対策は朝夕の通学時間帯が重要
一日のうちで、目に浴びる紫外線量のピークは朝8時~9時半頃と14時~15時頃。上空から地上に向かう紫外線量は、正午前後がピークです。このことから肌の紫外線対策は日中が中心となりますが、目の紫外線対策は朝夕の通学時間帯が重要となります。もっとも、日の出から日没まで対策するに越したことはありません。
また、目への紫外線の悪影響は、夏はもちろんのこと、冬も比較的に高いことがわかっています。なぜなら、冬は寒さのために顔が下を向きがちになりますが、目は上空からだけでなく地表に反射した紫外線の影響も受けやすいからです。雪面や海面はもちろん、白く舗装された道路などは紫外線を反射しやすいため、春スキーや釣り、サーフィンを楽しむ際だけでなく、アスファルト、コンクリート、ガラス面のビルに囲まれた都会に住む人は日常的な対策が必要でしょう。
UVカット機能付き、フレーム形状のサングラスがおすすめ
では、どのようにすれば紫外線から目を守ることができるのでしょうか?UVカット機能付きサングラスをはじめ、UVカット機能付きメガネ、つばの広い帽子、日傘を使用することが効果的です。
サングラスなら、しっかりと目を覆うフレーム形状のものを選んでください。通常のサングラスは、前方からの紫外線はカットできるものの、耳側から差し込む紫外線や、反射した光が鼻側の水晶体に届いてしまう「コロネオ現象」が起きてしまいます。また、UVカット機能の無いサングラスも販売されていますので、信頼できる販売店で相談したり、事前によく調べたりしてから購入してください。間違ってUVカット機能の無いサングラスを装用していると、目としては暗い状態(瞳が広がる状態)となりますが、紫外線は全くカットされず、広い瞳を通過して通常状態よりも多くの紫外線が眼内に入ってしまい逆効果となってしまいます。
一例として、サングラスを一つ紹介します。オークリー社のサングラスです。紫外線透過率0%、つまり紫外線は100%カットしてくれるサングラスです。高性能だけに価格は2万円~3万円程度しますが、おすすめできる商品です。
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紫外線透過率0%を誇るオークリー社のサングラス。[/caption]
紫外線による目の病気から子どもたちを守るため、特に屋外でのスポーツに打ち込んでいるのであれば、ぜひともフレーム形状のサングラスをかけさせてあげてください。
近視・老視矯正・白内障手術のプロ
田川考作さん(小矢部たがわ眼科・金沢視力矯正レーザーセンター富山)
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