こころの口癖<セルフトーク> ⑭ スキルとしてのセルフトーク
こころの口癖<セルフトーク> ⑤ 「みんなが・・・」
これは子供さんをお持ちの方ならよく聞く言葉でしょう。
「あのゲームを買って!」「何言ってんの、あんな高いもの買えません!」 「だって、みんな持っているのに!持っていないのは僕だけだ・・・」というやり取り。「『みんな』って誰のことよ!名前行ってごらん!!」「A君だって、Bちゃんだって持ってる」「『みんな』って二人じゃないの!?ダメなものはダメです!!」という落ちが付くのが普通ですが、子供が親に言うのではなく、自分が自分に「みんな・・・」ということを思い出したら気を付けましょう。
「みんなが自分を嫌っている」
大体「みんな」という場合、確かに一人ではなく何人かを頭に置いているのですが、しかし冷静に考えてmみれば本当に「みんな」があなたを嫌っているわけではありません。もちろんそんなことはわかっているのですが、それぐらい気になっている、ということなのでしょう。
「みんなが自分をバカにしている」「みんなが自分を嫌っている」とネガティブな言葉につながりますが、こういう時は自分の中の子供に言い返してあげましょう、「みんなって誰と誰よ!?名前を行ってごらん!」。
確かに目の前のCさんやDさんはひょっとしたら、あなたのことを敬遠しているかもしれません。だからと言って、「みんな」があなたを嫌っているわけではありませんよね。過剰な一般化は思考の硬直を招きます。
「CさんとDさんからはいやな顔をされた」が「きっと他の人も自分を嫌っているかもしれない」へと続き、さらには「いやそうに違いない」最後は「絶対そうだ!」と思い込みから決めつけへと進んでいくのは時間の問題かも。
さらに問題は他の人の悪口にこの方法を使うことでしょうね。
「私はEさんが苦手だ」という気持ちが強いと、「多くの人がEさんを敬遠しているに違いない」そして、「みんながEさんを嫌っているはずだ」となり、最後は周囲の人に「Eさんって、みんながやりにくい人だってうわさしているよね。本当に困ったもんだ」なんて・・・。
それこそ、困ったもんです。