Mybestpro Members

岸井謙児プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

ちょっと落ち込んだ時に・・・「3~4日」の法則

岸井謙児

岸井謙児

テーマ:こころの問題

ちょっと落ち込んだ時に・・・「3~4日」の法則


皆さんは普段の生活や人間関係の中で、ショックを受けたり落ち込んだりすることがあると思います。例えば物事が自分の期待していたのと反対の方向に展開してしまったり、あるいは誰かと喧嘩をしたり、傷つくような態度を取られたりすることもあるでしょう。

私もこういうで落ち込んでしまうことは時々あります。

もちろん、その出来事や経験の大きさや程度によって、例えば日常のちょっとした落ち込みから、「トラウマ」と呼ばれる心的外傷に至るという大きな体験まで程度の差はあります。ここで私が触れているのは、あくまでも日常生活での落ち込み程度の体験ですが、そういう日常的な落ち込み体験であってもかなりの程度気分はふさぎ込みがちになるものです。

そういう時にどうやってその気持ちを切り替えればよいか、さまざまな方法があると思いますが、私が(自分の体験も含めて)観察したところによれば、おおよそ人の気分やムードというものはある一定程度の時間が経つことによって自然に修復されていくものだと感じています。

それがタイトルにも上げた「3~4日」の法則。

自分自身の気分の波を振り返ってみると、気分が落ち込んで低空飛行になったとしても、おおむね3~4日で何とか心のかさぶたが薄皮を張っていくような気がしています。

「3~4日」の法則を知っていると、何か日常生活などで落ち込んだ時、「今日は金曜日だから来週火曜日ぐらいまではこの落ち込みは続くだろう。逆に言えば来週の水曜日には多分かなり気持ちは切り替わっているはずだ。だからそれまでの辛抱。」と自分に言い聞かせることができるのです。

もちろん「その根拠は何だ?エビデンスはあるのか?」と言われると、自分自身の体験と私のところへ来られた相談者の方々の様子から割り出した経験則なので、脳科学的な根拠はありません。しかし今のところ、自分自身に「今日から3~4日は落ち込むだろうな、でもそれが過ぎれば元気は回復するはずだ」と言い聞かせて、おおむね上手くやり過ごせています。

皆さんも「3~4日」の原則を自分に言い聞かせて、落ち込みをやり過ごしてみてはいかがでしょうか?



*この「3~4日の法則で修復されるような体験であることが私の場合はほとんどなのですが、それでもまだかさぶたが芽生えてこない時はある程度注意が必要です。「落ち込む」体験は誰にでもあるのですが、それが例えば2週間以上続くようなときは「うつ状態」あるいは「うつ病」の兆しであるかもしれません。さらにその状態が1か月以上続く場合、よほどの心の傷が大きいことが予想され、そういう時はできるだけ医療機関や専門家の下に相談に行く必要があると言えます。気を付けてくださいね。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

岸井謙児
専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

岸井謙児プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼