マイベストプロ神戸
岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

シュガーブルーと言う言葉を知っていますか?

2019年8月21日 公開 / 2019年12月3日更新

テーマ:こころの散歩道

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

「シュガー・ブルー」という言葉をご存知ですか?
これは簡単に言うと、「甘いものを取り続けた結果、うつになる」と言う状態を示す言葉です。

以前から、甘いもの=糖質を取り続けると糖尿病の方でなくても、「低血糖状態」になるという知識はあったのですが、今回自分自身がそういう体験をしたのでご紹介します。

私は特に「甘いもの好き」というわけでもなかったのですが、ここ数年仕事が忙しく、完全休養日が月に1~2日と言う状態が続いていました。それが続くとさすがに体力と言うか、気力が落ちてきて「あぁ~つかれたなぁ~」と思うようになり、それがきっかけでお菓子やチョコレートやクッキーなどを思いのほか食べていたことに気が付きました。「そう言えば最近よくスーパーで甘いお菓子を買うなぁ」と自分でも気が付いていたのですが、同時になんとなく気分がどんよりと落ち込んできて、元気がなくなってきたのです。



こうなると「スワッ、これはうつ状態!?」と自覚するようになり、休養とともに自分の気分をよく観察するようになったのです。しかしまだ軽傷で、それほど抑うつもひどくなりきっていなかったので、自分の生活をよく見なおしたところ、先に書いた「甘いものを取りすぎて言える状態」に気が付いたのです。
そこで興味を持った「糖質とうつ」関係の本を何冊か手にいれ、読んでみると自分の状態が「シュガー・ブルー」という状態ではないか、と思い当たったのです。

誰でも食事をとると血糖値が上がり、その結果脳に十分なブドウ糖が供給され、精神的にも安定しやる気も出てエネルギーが湧いてくるものです。それはそれで疲れが取れて必ずしも悪いことではないのですが、しかし問題はあまりに急激に血糖値が上がりすぎると、身体の中では逆に上がり過ぎた血糖値を下げようと、インシュリンというホルモンが分泌されるようになります。

特にケーキや菓子パン、チョコレートなど急激に血糖値を上げやすいものを一度に大量に食べると、インシュリンをだす臓器である膵臓(すいぞう)が疲れ切ってしまい、インシュリンの分泌量をコントロールできなくなり、必要以上に血糖値を下げてしまう「低血糖状態」になってしまいかねません。

この状態が交感神経を刺激してイライラや緊張感を生み、いわゆるうつ状態を引き起こしてしまう、ということなのです。さらに下がり過ぎた血糖値をあげようと体内では、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンが放出され始め、それが急激に急激に放出された結果、落ち着きがなくなったり多動状態になり発達障害を疑われたり、ひどい時には精神病様の状態まで引き起こしてしまいかねないと言われています。

そう考えると私たちの毎日の食生活と言うのは思いのほか、私たちの精神状態に影響を及ぼしているのだということに気が付きますね。

ちなみに私はその後、できるだけ甘いものを控え、逆に糖質のほとんどない肉類や魚などのタンパク質を食べるように心がけて、さらに色々と本を読んで学んだ結果、たぶん自分に不足しているであろうビタミンBのサプリメントを飲みながら何とか調子を取り戻しつつあります。

全てのうつ状態が栄養素によるものだとはいえませんが、そういううつ状態もあるのだと身をもって知った次第です。みなさんもご自分の日々の生活を見直してみることで、何か気が付くことがあるかもしれませんよ。

とりあえず報告まで。

この記事を書いたプロ

岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(カウンセリング・オフィス岸井)

Share
関連するコラム

岸井謙児プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-1243-9646

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

岸井謙児

カウンセリング・オフィス岸井

担当岸井謙児(きしいけんじ)

地図・アクセス

岸井謙児プロのコンテンツ