こころの問題<15> 自立の裏には必ず孤独がある
どうしてこんなに不幸な出来事が続くのだろう。実の親によって苦しめられ、痛めつけられ、そして命までも犠牲を強いられた子供たち。
もちろんこれは親のしつけなどではない、これは犯罪だ。
しかしこのように破滅的な結果になってニュースに取り上げられる事件の背後に、まだ我々に声が届かない子供たちの存在が無数にいることをわすれてはならないだろう。
と、同時に過去にそのような歪んだ家族関係の中で、身体的にあるいは精神的に痛めつけられながら、なんとか生き延びて今に至る大人も実は無数にいる。
そういう人たちの中の一握りの人は誰かに過去を打ち明けたり、相談している。それができるということだけでも、まず一歩踏み出したことになるだろう。
しかしそういう行動に踏み出せない、あるいは自分の生きづらさが親の影響からではなく、自分自身の性格や人間性に問題があると自分を責めたり、あるいは逆に過去に縛られ、全てを周囲のせいにして闘い、苦しんでいる人たちもいることを忘れてはならない。
そういう過去の親子関係のゆがみから、今もなお生き方や対人関係に影響を受けて苦しむ人たちを総称して「アダルトチルドレン」と呼ぶことがある。
ここで一度、気持ちを落ち着け考えを整理するために「アダルトチルドレン」についてまとめてみました。
▶アダルトチルドレンについて