シンボリズムの森 ➆ 「水ー3」
さてシンボリズムの森、第17回目は「自動車」
自動車と言っても、自家用車からタクシー、トラックまで様々ですが、とりあえず自家用車ということで行きましょう。
前回、前々回と電車関係を取り上げました。電車の特徴として、①敷かれたレールの上しか走れない ②人が運転している車両に乗るだけ ③乗り合わせた人は基本的に不特定多数ですが、大体同じ方向を目指している ④個々の必要に応じて「駅」で乗り換えたり降りたりする、というような点がありますね。では自動車の特徴と言えば何が思いつきますか?
車は電車とは違い ①自分の意志で道を決めて運転していく ②乗り合わせる人は自分一人か、あるいは身近な人数人、③ただし目的地は同じであることが多い(アッシーでない限りは) ④交通法規さえ守っていれば、自分の自由な時と場所で乗り降りが可能 ⑤電車と違い方向転換や小回りが利く ⑥エネルギーは各自で補充しなければいけない・・・などなどかなりの点で電車と違いますね。
簡単にまとめてみると「かなり個人的な乗り物で、自分の判断で運転が可能な、そして自由な乗り物」ということでしょうか。
電車がある意味不特定多数の人々と同じ目的に向かい乗り合わせた、しかもある意味受け身的な社会集団だとしたら、車は個人的な生活や個人の意思によって行動を決定できる、と言った「自我」に基づいた乗り物であることが言えます。
つまり現実的な自分の生活や行動を表していると言ってもいいでしょう。
私も時々、車を運転している夢を見ます。高速道路をびゅんびゅん飛ばしていると対向車とぶつかりそうになってひやひやする夢や、駐車場から出ようとして隣の車にごつんとぶつかった夢なども。後者の夢を見た時は、その数日後職場の人とひと悶着ありました。
本当に夢って、面白いもんですよ。