ドキュメンタリー映画「徘徊」:認知症の母と娘の日々を描いた作品
今日紹介する映画はこれ
少し前に見た映画ですが、今でも上映しているかなぁ?
2歳になって突然言葉を失い、周囲との交流も途絶えてしまったオーウェイン少年がディズニー・アニメのわき役のキャラクターのセリフを通じて再び周囲との交流を取り戻します。そしてそのオーウェインを取り巻く家族の様々な思いと大人になって自立していくオーウェインの日々をまとめたドキュメンタリー映画です。
映画の中では「自閉症」とだけ触れられていますが、映画を見た印象でいうとむしろ「小児期崩壊性障害」と言われるものかなと思います(診断ではありません)。いわゆる自閉症は基本的には脳の器質性の障害なので生まれた時からいくつかの症状が見られるのが普通ですが、オーウェインの場合2歳までは一般的な発達に問題はなかった、というからです。
この小児期崩壊性障害と言われる障害は
1. 生後明らかに正常に発達していたが、2歳から10歳までの間に発症する
2. 発症後、それまでの身につけた能力や行動を喪失していく
3. 自閉症と似たような症状を示す
という3つの特徴があります。
原因はまだ解明されていいないということですが、ある程度日常生活に適応出来たいたのに、発症後それまで身につけていた能力(例えば「言葉の使用と理解」「対人的技能または適応行動」「排便または排尿の機能」「遊び」「運動能力」など)
が失われて行き、基本的にはそれが一生続くと言われているので、ご家族の思いは察して思いあまるものがあります。
しかし突然何も話さなくなったオーウェインが、ディズニーアニメを通じて少しずつ家族と会話するようになり、やがて自立するまでの過程は、もちろん個人差はあるとはいえ大変希望が持てる記録ではなかったと思います。
まだご覧になっていない方は一度ゼヒ!
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