脊髄損傷で車いすになった男性を愛するということ・コミック「パーフェクト・ワールド」

2016年12月4日

テーマ：こころの散歩道

コラムカテゴリ：メンタル・カウンセリング

今日紹介するのは、このコミック。

あらすじは、簡単に言うとインテリア会社に就職した川奈つぐみは建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川樹（いつき）と再会します。昔の思い出がよみがえり、つぐみは樹にトキメキを覚えるのですが、彼は車いすに乗る障害者になっていたのです。障害を負った男性と果たして交際していくことができるのか、悩むつぐみでしたが・・・というストーリー。

ちょっとネタバレかもしれませんが、つぐみは樹と交際することになります。まぁレディス・コミックだし。これで交際せずに終わったら話が始まらないので当然の展開ですが、しかし現実の脊髄損傷の障害を負った方の日常を知らないつぐみは、一つ一つ樹の現実や悩みを知ることになるのでした。

単なる恋愛ものではなく、そこに脊髄損傷という障害のもたらすさまざまな現実の困難や悩み、そして再び自分らしく生きることへの道のりがリアルに描かれています。リアルと言えば同じように車いすの青年を描いた作品「リアル」がありましたね。

これも車いすバスケットに出会ったり、様々な人生と出会うことで立ち直り生き抜いていくストーリーです。いずれにしても障害によって様々な困難に出会いそれを乗り越える苦しみに向き合う姿や、しかしそうはいっても何も現実は変わらない哀しみに向き合う方々の姿がこういうコミックなどによって理解されていくことは大切な事だろうと思いました。

興味があれば、是非！！