マイベストプロ神戸
岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

ディスレキシア(難読症)の少年がマジシャンに!コミック「ファンタジウム」

2016年11月26日

テーマ:こころの問題

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

最近知って、今読んでいるコミックがこれ



マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良(ながみ・りょう)を巡るストーリーですが、実は良少年には一つだけ本人を悩ませる問題があったのです。それは、字が読めない「難読症」と呼ばれる障害。
ディスレキシア(難読症)とは、学習障害の一つで「読字障害」とも呼ばれます。知的能力障害とは違い、全般的な理解力は低くはないのですが、なぜか「文字」に関してだけ読むことに困難があります。

これについては以前別のところでまとめましたので興味のある方はこちらをどうぞ。
怠けているわけじゃない!LD(限局性学習症)
実はこのコミックについてはまだ全部読み終えていないので、あまり詳しくは言えませんが、主人公の良少年は確かに字を読むことは苦手であったとしても、それ以外の点では問題はないと言えます。それどころか、天才的なマジックの才能を持っていて、それを見出した男性とともに自分の生きる道を切り開いていく、というストーリーです。

これはコミックの世界の話だろうと思いがちですが、実はそうでもないのですよ。マジシャンではありませんが、字が読めなくてもその人なりの才能を開花させて活躍されている方はいらっしゃいます。例えば、映画俳優のトム・クルーズさん、キアヌ・リーブスさん、オーランド・ブルームさん、それに映画監督のスティーヴン・スピルバーグさんなどもディスレキシアと診断されたそうです。

それどころか、かのトーマス・エジソンさん、レオナルド・ダビンチさん、アインシュタイン博士まで!!もちろん彼らのようなとびぬけた才能を持っていない人もたくさんいらっしゃるので、日常生活での苦労は大変でしょう。本人の努力不足ややる気がないからだと小さい頃は非難されることが多いために、「やる気があっても、どれだけ努力しても読むことがむずかしい」という御本人の苦しみがなかなか理解されません。身体の障害と異なり、なかなか目に見える障害ではありませんから。

こういう実際のご本人の苦しみをコミックという手段で多くの人にわかってもらうということは大変大切なことだと思います。あなたも、もしよろしければ一度読んで見てください。
なおこのコミックと同じように、ディスレキシアを取り上げた映画に、キャメロン・ディアス主演の「イン・ハーシューズ」があります。
興味のある方はこちらも!

「イン・ハー・シューズ」


うつ・発達障害・不登校・不適応等のお悩みに カウンセリング・オフィス岸井

□■□■□■□■  【カウンセリング・オフィス岸井】□■□■□■□■   
              ☆初回面接は無料です☆
JR・阪神「元町」阪急「花隈」神戸市営地下鉄「県庁前」駅からいずれも徒歩5分         
電話:090-1243-9646  メールはホームページからもできます

この記事を書いたプロ

岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(カウンセリング・オフィス岸井)

Share

関連するコラム

岸井謙児プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
090-1243-9646

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

岸井謙児

カウンセリング・オフィス岸井

担当岸井謙児(きしいけんじ)

地図・アクセス

岸井謙児プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫のメンタル・カウンセリング
  4. 兵庫のスクールカウンセリング
  5. 岸井謙児
  6. コラム一覧
  7. ディスレキシア(難読症)の少年がマジシャンに!コミック「ファンタジウム」

© My Best Pro