名優・渡辺謙さんが闘病の心境を赤裸に告白した著書「誰?」ー2-
このコラムは有名人の描いた本を取り上げて「あの人の本を読んで」みたらこんな本だった、というコーナーなのですが、今回の本の著者はタレントさんや有名人ではなくて黒川伊保子さんという方。言葉の「音声面」の与えるイメージや影響について研究されている方です。しかし書かれている内容がとっても興味深い。一気に読みたくなるような面白さなのですが、一方で書かれている指摘はなかなか奥深く、色々と感心させられたり、驚いたり。あんまりおもしろいので取り上げちゃいました。
「私の名は『いほこ』だが、この名前のイメージ分析をすると『人懐っこく、のほほんとしていて、乾いた感じ』もなる。むかし、農村にいた、留守中の隣家に上がり込んで、お茶なんかいれちゃってくつろいで待っているおばあちゃんみたいに、ほっこりしたカジュアルさだ」と言われます。ところが「似たような名でもシホコなら、切ない感じが匂い立つ。たった1音SHを足すだけで、しっとりして、華奢になる。なんだか手を貸してあげなきゃならないような感じがする。シホコさんはイホコさんより絶対得をしているような気がする」とおっしゃいます。なるほど、そういわれればそうかも。
さらにイホコさんはこうも指摘します。「一方、Mを足してミホコとなると、女らしさも増すが、現実感もぐんと増す。結婚までは甘く可憐に見えたのに、気が付けば財布の紐を八ちりと握って、家庭にしっかりと君臨している・・・・そんな『女の王道』うをいくイメージになる」うむうむ、どうですか世の中のミホコさん、あるいはミホコさんの旦那さん、間違いありませんか?
「CHを足してチホコにすると、華があって、ないかつ、ちゃっかりした感じ。『ちほちゃん』は、にこにこしてあちらこちらに可愛がられながら、あっというまにトップに上り詰めちゃうタイプ」そういえば、幼馴染のちほちゃん、今頃トップに登り詰めたかな?
「Rをたしてリホコなら、一気に知性派になって、先生と呼ばれる職業が似合う。『監察医・黒川理保子の事件ファイル』なんてドラマ、いかにもクール・ビューティの女医さんがでてきそうではないか。それにしても、それぞれイホコの先頭に、子音を1音足しただけなのだ、名前の音というのは、こんなにもイメージに影響があるのである」
なるほど納得しますね。確かにいほこさんの言う通りだ。もっともこれはあくまでも名前のもたらすイメージであって、世の中のリホコさんがみんな監察医になるわけではありませんけどね。他にもいほこさんはこの本の中で、さまざまな音声や名前、企業ロゴマーク、キャラクターの名前などを取り上げて、見事に分析してくださいます。タイトルの「怪獣の名前はなぜ ギギグゲゴなのか」という理由もの、ね。
面白いですよ、興味のある方はゼヒ一度お読みください!
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