大切なことは絵本から学んだ ① こころの「とげとげ」の針は、自分にも突き刺さる 「とげとげ」
“「・・・せんせいのおかげで じんせいが かわったのです」せんせいは わたしを だきしめました。「どんな しごとを しているの?」「しんじられますか? こどもの本を かいているんですよ。せんせい、ほんとうに ほんとうに ありがとうございました。」”
この絵本の主人公はトリシャという女の子。トリシャが5歳になって、初めておじいちゃんからもらった本を読もうと練習したのですが、どうしても字が読めません。本を読んでもらうのは大好きで、自分も読めるようになりたいのですが、どうしても読めません。
“1ねんせいに なった。 でも やっぱり よめない。どうしてもよめない。字がくねくねした かたちにしか みえないんだもの。”
その後3年生になり家族の都合で学校を転校しても、一から勉強しなおそうと思いましたが、やっぱり読めるようになりません。
そんな思いをしていると、学校に行きなくなるのも無理ありません。しかしそんな時にトリシャが出会ったのが、フォルカー先生でした。フォルカー先生はトリシャのよいところをほめると同時に、クラスのいじめっ子からも守りトリシャーを支え続けたのでした。そして自信を無くしているトリシャに「きっと読めるようになる」と言って、放課後に一緒に勉強をすることになりました。
“ ほうかごの とっくんが はじまった / 先生たちは わけのわからないことを たくさん やった。 / すなに まるをかく/・・・・・・ 字のかたちをした つみきを つかって ことばを くみたてた ・・・・”そうこうしているうちにトリシャは少しづつ字が読めるようになり、次第に気持ちが変わってきたのです。“たのしい! こえにだすのって とっても きもちがいい!”
そうです、フォルカー先生が取り組んでくれたことは、今でいう「特別支援教育」そのものでした。おかげでトリシャは自信を取り戻しました。“なんかげつも たってから フォルカーせんせいが みたことのない本を もってきた。・・・・しんじられない。まほうみたい!あたまのなかに ひかりが ぱあっとさしこんだ! ” そうです、トリシャはゆっくりと本を読み、何が書いてあるのか、意味も全部理解できたのでした!
今もトリシャと同じように、学校の勉強で苦労している子供たちがたくさんいます。中にはトリシャのように字が読めなかったり、逆に書けなかったりする子供もいるでしょう。落ち着いて椅子に座ることが出来なかったり、友達の気持ちがよくわからずにトラブルに苦しんでいる子供たちも。そういう子供たち一人一人のニーズに応じて、特別の個別的支援を行う「特別支援教育」の必要性はますます増していると思います。
フォルカー先生のような取り組みの例を知ると、私たちにもできることがあるのではないか、と希望が生まれて来ますね。
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