あいつが、息子を殺した少年・・・映画「息子のまなざし」
今回みたDVDはこれ。「ハーヴィー・クランペット」
このクレイアニメの監督は以前このコーナーで取り上げた「メアリー＆マックス」（アスペルガー症候群の中年男性マックスとアルコール依存症の母親に育てられた少女メアリーの話）の監督をしたアダム・エリオットさん。この作品もマイナリティのハーヴィー（トゥレット症候群）の人生をまとめた短編作品です。
これ以外にもＤＶＤには「叔父さん」「いとこ」「兄さん」というタイトルの３短編も一緒に収められてます。それがどの作品もさまざまな境遇や障害とともに生きている普通の人たちを、時にはやさしく、時にはシビアーに描いていて、人生を感じさせてくれる秀作なのです。何といっても2004年のアカデミー賞「最優秀短編アニメーション賞」をもらった作品ですから。
この映画の最初に出てくる言葉がすべてを語っているといってもいいでしょう。その言葉は
「生まれながらの偉人もいれば、努力の人も 押し上げられる人もいる・・・・・・そしてそれ以外の人もいる」
生まれつきの偉人も、努力の人も、他人に担ぎ上げられた人も、障害を持ってこの世に生まれ落ちた人も、さまざまな境遇に生まれ落ちた人も、人は皆、それぞれの人生をそれぞれに生きるしかないんだなぁ、と思わせてくれる映画でした。
だって、誰と比べるのでもない、自分の人生だもの。興味を持たれたらぜひ！
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