ドキュメンタリー映画「徘徊」:認知症の母と娘の日々を描いた作品
今回見た映画はこれ
「安宅家の人々」1952年の作品で、日本名作映画集シリーズの中の一作ですが、内容は知的障害のある男性を巡る葛藤です。主人公は、知的障害をともなう大富豪「安宅家」の跡継ぎ・宗一に船越英二さん。その英二の妻として、安宅家の養豚事業を支え、常に宗一をも支える気丈な国子に田中絹代さん。宗一の異母兄弟で、未熟でアクドイ弟の譲二に三橋達也さん、その譲二の妻で清く正しくやさしさと正義漢あふれる女性に乙羽信子さん。私か、それ以上の年齢の方なら、お、おぉ~懐かしい!と言いたくなる役者ぞろいの作品です。
内容は純粋な知的障害の宗一を巡る、周囲の者どもの欲にかられた駆け引きや陰謀。その騒動から何とか夫を守ろうとする国子ですが、結果的に宗一を周囲から引き離さざるを得なくなってしまいます。知的障碍者を巡る、この国子の行動はとても良くわかりますし、実際現実的には知的障碍者がさまざまな陰謀や詐欺などに巻き込まれ、被害にあって苦しんでいる実態があるのです。
知的障碍者だけではありません。高齢者を狙ったオレオレ詐欺やホームレスを利用した生活保護詐欺など、社会的な弱者を利用しようとする輩は時代は変わっても後を絶ちません。最近の映画では「くちづけ」なども、共通したテーマで非常に悲しい結末を迎えていましたね。何とかならないのだろうか・・・・・
なお、この作品は、時代を超えたテーマを扱っているせいか、なんと50年後の2008年にも昼のテレビドラマ(フジテレビ・東海テレビ系列)でカバーされている、ということでした。作者は吉屋信子さん、この作品で日本女流文学者賞を受けているということです。
このドラマも一度見てみたいですね。
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