ドキュメンタリー映画「パンク・シンドローム」:これは元気をもらえる映画ですよ!!
今回取り上げる映画はこれ
カバー写真を見ると、上半分に半裸の女性、下が火野正平さん。こうくれば、ちょっと堕落的で官能的な映画を想像してしまいますが、ストーリーはかなり印象が違います。ひとことで言えば、自らの人生をやり直そうと苦しむ中年ギタリストと、一見自堕落に見えるけれど実は、双極性障害と統合失調症を併発している女性とのロード・ムービー。孤独な魂の彷徨とでも言える映画です。
火野正平さん演じる中年ギタリスト、岩田は、自分の生き方に行き詰まり、ギターを捨てあるマンションの住み込み管理人として第二の人生を始めます。そこの住人であった、桜木梨奈さん演じるユミ。
ユミはかねてから患っていた双極性(1型?)障害の影響か、色々な男性と愛人関係を結び、マンションでどんちゃん騒ぎを繰り返します。当然管理人としては注意をしに行くわけですが、そのどんちゃん騒ぎの相手の社長の浮気が妻に知れ、別れさせられます。
そんなこんなの大騒動の中で、ユミは管理人の前で発作を起こし病院へ運び込まれます。そこでユミの主治医から事情を聞いた岩田ですが、迷惑だと思いつつもユミを突き放しきれずに、一緒に生活をしながらそれとなく面倒を見ていく生活が始まります。ちゃんと服薬をしていれば、何とか症状も収まり、落ち着いた生活も遅れると主治医から言われていたのに、ユミは薬を飲まず、次第に統合失調症の症状が悪化していくのでした。
一見普通に生活しているようで、本当はさまざまな症状に悩まされ苦しんでいらっしゃる方々は沢山いるのでしょうね。少し以前にお笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんが統合失調症であることをカミングアウトされていましたが、きちんと服薬して症状を管理できれば、彼のように活動も可能なわけです。
ですが、このユミはかなり破滅型の人生を送っているせいか、再びギターを手に取った岩田とともに全国を旅していく中でどんどん状態が悪化していきます。そんなユミの姿を見ながらも、自分にとっての「ラスト・ラブ」と言う意味を感じたのか、呆然としている彼女の手を引いて旅を続けていく岩田。
孤独な魂同士の出会い通じて、なんとも言えない「やすらぎ」を感じさせてくれた映画でした。
興味があればどうぞ。
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