大切なことは絵本から学んだ ⑧ あさのこないよるはない 「あさになったので まどをあけますよ」
今日取り上げる絵本はこれ
「どんなかんじかなぁ」
“ともだちの まりちゃんは めがみえない
それでかんがえたんだ
みえないって どんなかんじかなぁって”
そこで「ぼく」はしばらく目をつぶっていることにしたのです。
さて、「ぼく」はいったいどんなことに気がついたでしょう?
私も以前、聴覚障害の子どもたちと関わっている時、「耳が聞こえない世界って、一体どんなかんじなんだろう?」って思って1週間ほど耳に栓をして過ごしてみたことがあります。
もちろん一日中ではありません。
ある程度用事がない時間帯を見計らって、耳栓をして暮らしてみたのです。
そしたらどんなことがわかったと思いますか?
私たちは自分の生きている世界を他の人たちも同じように経験していると思っています。
ある程度はそう考えないと、共通の感覚が持てないので仕方がないことです。
しかし考えてみれば、本当は一人一人が住んでいる世界というのはみんなそれぞれ違うのです。
今この時にも、街が爆弾で壊されている国がある。
今この時にも、家族が中で殺されている子どもがいる。
今この時にも、病気で苦しんでいる人がいる。
今この時にも、障害とともに生きている仲間がいる。
そして今この時に、あなたは何をしていますか?
それぞれが、それぞれの環境や状況で、今この時を過ごしています。
だのに、どうして人のことがわかるなんて言えるのだろう?
もしその答えを探すとしたら、
「あなたの世界を知りたい」と言う気持ちに裏付けられた「想像力」が答えだと言えるのではないでしょうか?
もちろん人の世界はそれぞれ違うし、今この時に感じている気持ちもみんな違います。
でもだからこそ、「あなたのことが知りたい」「私の気持ちを知ってもらいたい」
この「わかりいあいたい」という気持ちの元に「どんなかんじかんぁ」と想像する力こそが、大切ではないでしょうか・
この絵本はそういうことを教えてくれている気がします。
さて、最初にあげた「目がみえない人の気持ち」「耳が聞こえない人の気持ち」は「どんなかんじ」なんでしょう?
もしよければ、その気持ちは是非ご自分で感じ取ってみてください。
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