映画「精神」:「病と共に生きる人」、そしてその彼らと共に生きる人
「あやしうこそものぐるほしけれ」とは、「ふしぎなほど、いろいろな思いがわいてきて、ただごとではないような感興を覚える(日本古典文学大系『徒然草』)」と言う意味らしいですが、今回取り上げた映画はまさしく、これ
アンジェリーナ・ジョリーがアカデミー賞助演女優賞をもらったことで一躍スターの仲間入りをしたきっかけとなった映画ですが、内容はある精神病院に入院させられた境界性人格障害の主人公スザンヌ(ウィノ・ライダー)をめぐるお話です。
と言ってもこの主人公のスザンヌの行動はそれほど典型的な印象はありません。それより何といってもアンジェリーナ・ジョリーが演じる反社会性人格障害のリサのほうがある意味ずっと存在感があります。受賞もうなづけます。
17歳というのは、多感な青年時代という意味で象徴的な数字でしょうが、それにしても確かに年齢的な意味でひとつの節目に当たるでしょうね。
その多感な時期を精神病院の閉鎖病棟で過ごす様子を取り上げ映像化したと言うだけでなく、それまで精神病の代表格であった統合失調症やうつ病とは区別される人格障害や精神疾患が、映画になるほど社会問題化されてきたということを表しているという意味で、エポック・メイキングな映画であったといえるでしょう。
しかし、こういう映画を見ると、つくづく今の時代に生きると言うことは大変なことだなぁ、と思いますね。
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