障害者施設での虐待を描いたTVドラマ「聖者の行進」
現在公開中(元町映画館)の映画なのでネタバレはしませんが
とても深く印象に残った映画がこれ
若き天才グザビェ・ドランが脚本に惚れ込んで自ら主演を希望した映画です。
久々に緊張感をもって見ました。
ドランが「これは僕だ」と言って出演を希望した主人公はマイケル。
母が有名な歌手で小さいころから、あまり愛情を受けられずにさみしい思いを積み重ねてきました。
その時の愛着不足が、彼の人格をかなり個性的な、というか、人格障害レベルにまで
してしまったようです。
精神病院に長期の入院をしています。
マイケルはその内面のさみしさ・渇愛の裏返しで、
独特の魅力的な笑顔と、さわやかながらも嘘にまみれた弁舌で周囲の人を振り回してしまいます。
と言っても、何しろ相手は精神病院のベテラン看護婦長や経験豊富な精神科医の院長。
人の心の裏を読み取る専門家のはずである彼らを
見事な心理的駆け引きですべて振り回し、翻弄するマイケル。
それは実に魅力的でもありました。
なにしろ振りまわされた人たちが最後にはみなマイケルに魅かれてしまうのですから。
ところが、実は彼の真の目的は全く別のところにあったのです。
詳しくは言えませんが、さまざまな伏線が張られていたとはいえ、
クライマックスでは驚かされました。
・・・マイケルを見ていると・・・私がお会いしている人たちの顔が浮かんできてしまいした・・・・
・・・小さいころから、特に親からの愛情を十分に受けられず、愛着障害に悶え苦しみながらも
何事もなかったように、みごとに人を操作する、魅力にあふれた彼らの仮面の笑顔を・・・・
タイトルの「エレファント」もとても象徴的な「象」の姿として使われていました。
興味を持たれた方は是非どうぞ!
「エレファント・ソング」公式サイト
http://www.uplink.co.jp/elephantsong/
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