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コラム
大切なことは絵本から学んだ <45> ぼくはぼく、わたしはわたしよ、「ぼく・わたし」
2015年3月5日
子どもたちが「自分」というものに目覚めるとき、同時に「他者」の存在にも気がつきます。
それは最初「自分」と「自分以外」という区別でしょうが、
そのうち単に「自分」と「自分でない人」という区分から、
次第に「自分」と「他者」、つまり自分が自分であるように「他者」も「自分」と言うものを持っている、と言うことへの気づきなのでしょう。
この絵本「ぼく・わたし」はそういうそれぞれの人がそれぞれの個性を持った一人一人だ、と言うことへの気づきを教えてくれます。
さらに、その自分の中にもいろいろな面があって、こういう部分も自分だけど、違う部分も自分なんだ、と
自分の中にも時と場合によっていろいろな面があるんだな、と言うことへも展開していきます。
“ぼく、べんきょうはとくいじゃないけど
かみひこうきはとくい”
“わたし、てつぼうはにがて
でもリボンはすてきにむすべるわ”
“ぼく、あいつとけんかする
でも、すごくいいともだち”
“わたし、みんなでいてもたのしいけれど
ひとりのときもたのしいわ”
などなど。
うん、確かにそうですよね、人にはいろいろな面がある。
いやなところもあれば、いいところもある。
時と場合と相手によって態度を変えたり、違う面がクローズアップされるのも当たり前ですね。
普段の人間関係で、仲間に対する見方が一面的になりすぎてギクシャクしている大人たちにも、
あらためて読み直してほしい1冊かもしれません。
読んでくれてありがとう
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