ネガティブ言葉をリフレイミング １３ 「なんでいつも自分だけ怒られるの？」
今日のネガティヴな言葉は「おおざっぱ」
「おおざっぱ」という言葉は「いい加減」「適当」「無責任」というイメージもあります。
しかし、「いい加減」というよりも、もうちょっとポジティヴかな。
大体において「こちらが期待した」行動をとってくれるのだけれど、
厳密に几帳面ではない、という感じですね。
１０時に待ち合わせの約束をした時に・・・
例えば「１０時に待ち合わせ」と約束した時、あなたはどういう行動を取りますか？
私の友人になかなか「おおざっぱ」な奴がいました。
「ほとんど」、約束の時間を守らない。
この「ほとんど」というのは、
「約束は覚えている」のだけれど
１０時に約束しても、「ほとんど」の場合「１０分」ぐらい遅れてくる。
この「１０分」というのが微妙でして、
１０分ぐらいの遅刻なら大目にみようか、
１０分遅れたからと言って目くじら立てて文句言うこともないか、と思ってしまう時間なのです。
決してこちらも我慢できないほどのルーズさではないものの、
しかしそれが度重なるとちょっと迷惑と言う時間。
だって、私は１０時と言われれば少なくとも１０分前ぐらいには行っておく性分です。
こっちは気を使って、遅れないように１０分早めに来ているのに、
奴が１０分遅れてくると、都合２０分待たされることになりますからね。
そうか、「問題は我に在り」！
そのことで何度か文句を言ったこともありましたが、
基本、相手は「おおざっぱ」。
「ごめんごめん」ぐらいで笑顔を見せられてしまうと、「ま、いっか」と思わされてしまうのでした。
ある日私はふと気が付きました。
「どうしてあいつは、遅れてきてもあんなに平気な顔しているんだろう？
一度あいつの気持ちを味わってみよう」と。
つまり自分が彼と同じように１０分遅れてきてみようと、思い立ったのです。
そしてそれを実行。
最初の数回は
「申し訳ない。みんなを待たせてしまった。」と思いましたが、
何度かやってみると、
これが案外自由な気分なのですネ。
その結果見えてきたのは、結局カリカリ来ている原因は
自分が「時間に遅れることは良くないことだ」と思い込んでいるからだ、ということ。
彼の方は、と言うとなんというか
「ま、細かいこと言わずに、楽しくやろう」的な、高田純次さん感覚ですね。
それまで自分にはそういう感覚がわからなかったのです。
でも実際「細かいこと言わない」で行動してみると、
それはそれでとても自由だったのです。
「おおざっぱ」というのは「おおらかさ」につながる緩やかな枠組
ということで私は、その時ハタと気が付きました。
自分にも結構同じようなところがあるじゃないか。
自分だけが正しいと思うと、当然相手が間違っていることになってしまう。
しかし人間、本質はそんな違わないのではないか。
あまりギスギスしないで「清濁併せ飲む」ぐらいのおおらかさが必要かな、と。
ということで、
「おおざっぱ」というのは「おおらかさ」につながる緩やかな枠組みのこと。
「こうあらねばならぬ」というのは、たしかに正しいことかもしれないけれど、
正しいことと言うのは、結構しんどいものです。
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