大切なことは絵本から学んだ ③ 「いろいろあっても あるき つづける」
今日取り上げる絵本「ピンクがすきって きめないで」
<わたしは 黒がすき。
ふつう 女の子は ピンクがすきだけど
わたしには うんざりなの。
おひめさまにも げんなり。
きらきらしたのや ひらひらしたのや
お人形さんみたいなのもね。
ピンクっぽいものばっかり みていると
「目が ゲップしちゃう」ってかんじ>
いいじゃないですか、こういう感性、私は大好きです。
女の子だからこうだ、とか、男の子だからこうあるべきだ、なんてのじゃなく
自分が本当に何を好きだかを知っている。
女の子らしく、でも男の子らしくでもなく、
「自分らしく」。
絵本の表紙の表情を見てください。
まわりに媚びてやるもんか、っていう気概を感じますね。
ただ、こういう感性をそのまま発揮して生きていくには、「周りに流されない強さ」「孤独に負けない覚悟」が必要です。
それに一歩間違うと、自分が常に中心でなければ許せない、っていうエゴイズムに流れていく可能性もないわけじゃないですね。
「自分らしさ」と「集団の中の一人」との微妙なバランスが求められてきます。
おっと、こんな訳知り顔の言葉、大人らしい説教じみた言葉はやめておきましょう。
自分らしく生きることをあきらめた人間の愚痴になるかもしれませんから。