大切なことは絵本から学んだ ④ 「ムーミンのともだち」
今日取り上げた絵本はこれ
“この家を出ていこう
わたし もうここで くらしていたくない”
少女は決心をしました。
紙とペン、それと糸と針、そして貯金箱を持って。
“だんだん 家から はなれていく
ママは もう わたしにあうことが できない
パパは わたしを しかることもない
学校にも もういかない
この学校が きらい
学校はいや。”
何があったのかはわかりません。
でも とにかく少女ははなしをきいてもらいたかったのです。
子供時代には、特に思春期の頃には、
話を聞いてもらいたい、という気持ちと同時に、
一人で放っておいてほしい気持ちが両方湧き起ってきます。
親にすればこんなに扱いにくい年齢はないのですが、
それは子供にとっても同じ。
自分を持て余して、どうしたらいいのかわからなくなっているのでしょう。
ただ一つだけ言えることは、
本当に困った時には助けてくれる、そういう安心感を求めていること。
それまではしばらく一人で居させてほしいこと。
“かえるみちが わからない・・・みちにまよってしまったんだ・・・・どうしよう。まいごになっちゃった・・・・”
泣きつかれて眠ってしまった少女。
でも大丈夫、そこにお父さんが探しに現れてくれました。
“よしよし、もう だいじょうぶだよ”
きっとお父さんもお母さんも少女がいる場所はちゃぁんとわかっていたのかもしれませんね