大切なことは絵本から学んだ ⑧ あさのこないよるはない 「あさになったので まどをあけますよ」
今日の絵本はこれ
タイトルは「いろいろあっても あるきつづける」
ここに出てくる主人公に名前はありません。
まるでガラクタみたいな姿。頭らしきものは石ころのようで、身体はクニャクニャ。しかもなんだか汚いものをまきちらし、垂れ流しながら不器用にあるいています。
どうして 世の中は こんなに自分に冷たいのだろう?
どうして 他のみんなは そんなに楽しそうにしているのだろう?
どうして 自分だけが こんな目にあわなければいけないのだろう?
みなさんにもこういう時って ありませんか?
こんな時は どうしたらいいのだろう??
そんな時は、少し休んだほうがいいのかも。
休むというのは、何もしないということではなくて
ただ、ただ、自分の好きなことをする時間を持つこと。
ただ、ただ、自分の世界に閉じこもって また元気がわいてくるまで
こころを休めることじゃないかな
それなら できるかも。
そうこうしているうちに、ぼくは また 歩き出したのです。
トホトホと。
まぁ、世の中、いろいろありますね。
やれやれ、しかたがない、わたしもまた、あるきつづけるとしましょうか。
『いろいろ あっても あるきつづける』 絵・文 田島征三 光村教育図書