スクワット、膝の痛みが出たら読んで欲しい記事です。
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
今年も残すところひと月を切りました。
少しずつ元の生活に戻ってきているところもありますが、
スポーツジムはまだ客足が戻っていませんね。
今は長い事お預けになっていた
行楽などのお出かけが優先になっているのかもしれませんね。
そんな中でも藤沢市の神奈川県立スポーツセンターで実施している、
「カラダ調整体操」のグループレッスンはおかげ様で盛況です。
平日の午前中という事もあり、参加者の中心はシニア層の方々ですが、
私と同世代のミドル層の方もご参加いただいてます。
ストレッチ+αくらいの割とゆるめの動作が中心のエクササイズをしながらの60分ですが、
シニアの皆さんに限らず「動いていないようで結構効いている・・」という反応をされています。
「体が楽になる」と「結構効く」が、参加者の皆さんが口を揃えて感想を言われるのが
カラダ調整体操の特徴です。
おそらく「効いている」のは、
いわゆるインナーマッスルではないかと思います。
インナーマッスルを鍛えるには、
「骨を正しく動かす」意識が第一!
よく巷でもスポーツトレーナーが
「インナーマッスルを鍛えましょう!」
と言っているのを耳にする事があるかもしれません。
そもそも、インナーマッスルって?
そもそもインナーマッスルって何だろう?というところですが、
関節の一番近く(内側)で関節を支えている筋肉と考えればいいでしょう。
例えるならば、
2本の棒を縦につなげる時に、テープで補強するとします。
最初に補強するのは、2本の棒が接しているところですよね?
そこからさらに今度は広範囲にテープを巻いていく事になるかと思いますが、
その最初に補強した時に使ったテープの役割をしているのが、
インナーマッスル達です。
実際体のどのあたりに多くついているかというと、
やはり動作の多い肩まわりや股関節まわりに多くあり、
あとは背骨や肋骨にも多くあります。
マグロの中落ちの部位は背骨や肋骨のお肉ですので、まさにインナーマッスルです。
筋肉を鍛えても、骨格は整わない。
骨格を正しく動かすようにしていくと、
自動的にインナーマッスルは鍛えられる。
背骨や肋骨に直接付いている筋肉達は、
背骨を前後左右に動かしてあげれば、自動的に伸び縮みしますので、
筋肉を鍛えるイメージで動かすより、骨を大きく動かすイメージで体を動かす方が、
筋肉も大きく動いてくれます。
肩や股関節まわりも同様です。
肩関節や股関節の機能を正しく理解し、
関節がどう動いてそれによって骨が動いているのかで、
筋肉の使われ方は良くもなれば悪くもなります。
正しい関節の動かし方に適っていない筋トレだったら、
筋肉を鍛えてもそれは全く効果はありません。
以前にもコラムで書いた事がありますが、
お尻を締める・いつも力を入れているようなトレーニング結構ありますよね?
あれなんかは、正にインナーマッスルがダメになっていくトレーニングですね。
お尻の筋肉にいつも力を入れる意識を強めると、
股関節の可動範囲が狭くなってしまいます。
お尻の筋肉が硬くなって伸びなくなりますからね。
股関節が動かなくなってしまうと、
その関節の近くについているインナーマッスルは動かなくなるので、
どんどん固まってしまいます。
股関節が動かなくなると、腰や膝への負担が増しますので、
腰や膝が痛くなってきます。
今美尻だと得意になっているお姉さん達も、
10年後は膝や腰が痛くて悩んでいるかもしれません。
私にはそんな未来が見えてしまいます・・・
ピラティスを、「体幹トレーニング」と捉えないように!
当コラム内でも度々エクササイズを紹介させていただいてますが、
どれも「骨・骨格が動く姿を想像」して考えているエクササイズ&ストレッチなんですね。
体を正しく動かすと、
効かせたい筋肉達にも結果的に効き、充分にストレッチされるので、
「体が軽くなる」「意外と効いたなぁ」
という風に皆さんが感じる事が出来るのだと思います。
見た目はごく普通のエクササイズに見えるけど、
味付けが元から違うという感じでしょうか。
既存のエクササイズでは、背骨や股関節の動作を意識した
「ピラティス」が近いと思います。
ただピラティスだとゆっくりとした動きばかりなので、
「カラダ調整体操」では
関節を大きく、より日常に近いスピードでも動かしていってます。
これが筋肉がよりほぐれる秘訣ではないかと思います。
ピラティスもその本質は背骨やその周辺の関節を正しく動かして、
安定性をつくっていくというもののはずですが、
多くのイントラにわたった事で教える人によっては
単なる筋トレと変わらないものも多いと、私は感じます。
筋トレは骨が正しい位置に近いほど、
そしてその位置で関節を動かせるほど効果は高くなります。
インナーマッスルはもちろん、アウターマッスルを効果的に鍛えるにも、
まずは骨格をきちんと動かせるかが先という事ですね!