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【歩き方】すべての動作の基・「歩き」を変えると、姿勢が整う、スポーツ・ダンスが上手くなる!

八巻稔秀

八巻稔秀

テーマ:トレーニング・エクササイズの”実は”

こんにちは。

今回は、「歩き方」についてのお話です。

実は歩行動作は、すべての動作の基となっている動作で、
歩き方によって、姿勢・体のゆがみ方に特徴が出てきたり、
スポーツ動作に影響が出てきたりと、
とても体に大きな影響が出てくる動作です。

もちろん、歩くと太ももやふくらはぎが張るとか、
腰や膝が痛くなるとかいうお悩みも歩き方によって起こるものですので、
美容面・健康面でも歩き方の改善は、とても意義のあるものだと思います。

今回は、10年以上の指導経験から得た、
「姿勢が整い、美容・健康に良く、スポーツも上達する」歩き方を、
ご紹介していこうかと思います。



姿勢が整い、美容・健康に良く、スポーツも上達するための歩き方は、一つです。



一つ覚えれば全ての目的が叶います。

私自身が実感している変化としては、
・若い頃によく出ていた腰痛が全く無くなった。肩こりも慢性的でなくなった。
・太ももやふくらはぎが細くなり、筋肉がぷるんぷるんになった。
・スキーで体が思うように動くようになった。
 他のスポーツも体が思うように動くので、習得が早くなる。



まずは、どんな歩きなのかをご覧ください。
定速とスローでどうぞ。



ぱっと見ると、「何だ、普通の歩きじゃないか!」と思われると思います。

そうです、普通の歩き方です。
人間の身体機能に忠実に、全身を協調・連動させて歩くと、
”普通の”歩き方になります。


私が10年以上、いろいろな方の体のお悩み・スポーツ上達の手助けをしていく中で、
姿勢や歩き方を突き詰めていくと、
腰や膝が痛くなる人・スポーツやバレエダンスが上達していかない人は、
「普通の歩き方」が出来ていないという事がよくわかりました。


私がこの仕事をしながら、このようにコラムなどで情報発信をしているのは、
「普通の歩き方」や「普通の姿勢」をきちんと教え切れている人が
この間にも全くおられないからです。
だから、自分が言い続けないといけないのかな、と思っているわけです。

骨盤の起こし方
肩甲骨を寄せる動作について


では、なかなか端的にまとめるのは正直難しいのですが、
歩き方についてのポイントをお話します。



ポイント1:”歩き”とは、体を移動させる動作。
まずは、ボディの形を整える


当たり前の事ですが、歩くとは、体を進める時にする動作です。

簡単に言うと、お尻から上の胴体と頭をこの形のまま移動させます。
骨格 横から
この時に脚を使って進む訳です。

車で言えば、胴体はボディで、脚はタイヤです。


なので、最初にやるべき事はボディの形を整える事、
人の場合は、「姿勢を整える」事が最初に必要なのです。


歩きやすくするために、「胸郭」の位置を引き上げる。


姿勢を整える際に、どこをどうすれば一番いいのか、
それは胸郭や頭の位置を元の位置まで戻す事です。

多くの人は頭や胸が重力によって下がり、
それによって背骨が丸まったり過剰に反ったりして、
骨盤も後傾したり過剰に前傾したりしています。

それを戻すために、このように体を伸ばし、
片足立ち スクワット
胸郭を上へ引き上げて、背骨の形もS字に近づけていきます。


ポイント②:脚は前から後へ使う。


では、体を移動させる時、手足はどのように使えばいいのでしょう?
まずは脚からですが、

歩く時に、足から歩いてはいけません!
足から歩くと、姿勢は一発で崩れます。

それは何故か?

足から前へ出して歩こうとすると、この絵のように、姿勢は崩れます。
歩き 重心移動
着地した足に対して体が後に残り、重心が後ろになるので
体は後下方へ落ちようとし、背骨が丸くなります。
だから、歩く時に足から歩いてはいけないのです。
ウォーキングメソッドで多いのが、「かかとから着地を意識して」ですが、
これを意識して歩くと、ほとんどの人は足から前に出る歩きになってしまいます。
だからこれを意識して歩いてはいけないのです。
(歩く際かかとから結果的に着きますが、それを意識してはいけないという事です)



対して、体が先走ってしまう歩きも良くありません。
これは反り腰の人や、ランナーに多い歩き方です。

この姿勢だと、重心が前足に偏り過ぎてしまい、
前につんのめって歩いているような感じになってしまいます。
歩き 重心
この歩き方もよくありません。(足に負担がかかります)
この歩き方は、背筋をピシッと緊張させたり肘を後に引くことを意識して歩くとこの歩きになりがちです。

でもこれもよく提唱されている方法ですよね・・。



足は、地面に着いたところから使う。それで体を前へ”押し出す”



歩く際、両足が着地する瞬間がありますが、
その時体の位置(重心の位置)は、両足のちょうど真ん中です。

前足のかかとと、後足のつま先周辺にそれぞれ体重がかかっているのを感じます。
歩き 重心
そして、歩く時に進むためにメインで働かせる足は、

「着地してからの前足」

です。


もう一度、スローで見てみましょう。
足に注目です。

着地した前足が伸びていきながら、体の後ろの方に伸びていくのがわかるでしょうか?
この脚が伸びる動作で地面を押しながら、体を前へ進めています。
(多くの人はこの動作を使って歩いていないので、ヒップやもも裏の筋肉が衰えるのです)

浮いている方の足は前へプラーンと振られ、体と一緒に前へ進み、着地します。
そこから今度はその足が伸びて地面を押して体を進めていきます。


腕は、肩から振るのでは無い!背骨から動かす!


次に、腕の動きについてですが、
私は腕を振る必要は無いと考えています。
腕は、腕に力を入れてふるものでは無く、
でんでん太鼓のように振られるものだと考えています。


またスローを参照いただければと思いますが、
歩く際に、胸のあたりが少し左右に向きを変えているのがわかるでしょうか?

歩き方

このように左腕が前に出る時、胸は右へ向きます。
この時体はどんな動きをしているかと言うと、
背骨が回旋しているのです。
上半身は脱力し、腕は体の動きに併せて前後に動いています。


この動きが入ると、肩まわりの前後の筋肉や脇腹の筋肉まで使われるようになります。
ここが動くと、上半身と下半身の動作がつながるので、
全身が連動したバランスのよい動作になっていきます。



足で押し出す動作や、背骨が回る動作は、スポーツに活きる!


足で押す動作や背骨が回る動作は、スポーツなどの動作に応用されています。

走る時などはもちろん、ゴルフやテニスなどのスイングや、
スキーのターン時に過重する時など、全て基になっているのは歩行動作と言っていいでしょう。


ですから、歩行動作という基礎の動作をきちんと体に取り入れる事が出来れば、
今取り組んでいるスポーツの上達に必要な動作を、
自然に日常の中でも練習することが出来ると言えると思います。







今回ご紹介した歩き方は「普通の歩き方」という事でご紹介いたしましたが、
皆さんはこの歩き方を「忘れている」だけで、
本来は誰でも備わっている機能を使っているだけです。
この方法からどれだけかけ離れた姿勢・動作をしているかで、
上達がしやすいか・怪我をしやすいかにも影響が出てくるのではないかと私は考えています。

スポーツ上達の為に、健康・美容のために、
皆さんもいち早く、「普通の歩き方」を体に取り戻しましょう!


歩き方を身につけたい方はこちら

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八巻稔秀
専門家

八巻稔秀(スポーツトレーナー)

TYカラダ調整セラピー

独自のエクササイズ「カラダ調整体操」をベースに、体のゆがみを本来の形に整え、正しい姿勢や動作へ導くトレーニングメニューを提供。スポーツイベントや出張指導で、生き生きとした日常を応援します。

八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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